糖質制限食がガン細胞をやっつける? PET検査は糖質を使ったガン検査

糖質制限食は糖尿病だけでなくでさまざまな病気や症状が改善します。糖質というと主食の炭水化物となるお米、パン、うどん、そして砂糖類を含むお菓子類これを抑えるだけでガン細胞をやっつけられるのなら2人に1人というガンに罹患する人を徹底的に減らせるかもしれません。

糖質制限食

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現代は、二人に1人がガンになる時代ですが、糖質制限食によるガンの予防・改善効果について考えてみましょう。ガン細胞が活発化する際には、糖質(ブドウ糖)をえさに増殖することがわかっています。

ガン細胞はブドウ糖を正常細胞の数倍も消費し、野放しの成長を続けていきます。早期発見法として注目されている「PET検査」は、ガン細胞が正常細胞に比べて大量のブドウ糖を取り込む性質を利用したものです。

多くの人が健康診断などでガンが見つかると、早い段階でPET検査を実施します。MRIのような筒状の中に入って体の他の部位のガンの有無を調べる検査です。

もう少し、詳細に説明すると、ブドウ糖に放射能を出す成分を組み込んだ薬剤(FDG) を注射して、このFD Gを検知するPETカメラで体内のFDG分布を画像化して調べます。FDGが多く集まっている部位は、ガン細胞の可能性が高いということになります。

多くのガン細胞がエネルギー源として大量のブドウ糖を利用していることは、間違いありません。そしてガン細胞はブドウ糖しかエネルギー源に利用できないことは周知の事実です。

その理由として、ガン細胞のミトコンドリアは、酵素に不備があり正常細胞のようにケトン体や脂肪酸は利用できないことが文献で確認できました。

ミトコンドリアとは、細胞内にあるエネルギー生産装置です。そうすると、「糖質制限食ならガン細胞を兵糧攻めにできるのではないか? 」という発想が生まれます。

たしかに糖質をどんどん摂って、ブドウ糖ミニスパイクをひんばんに起こして、ガン細胞にブドウ糖をどんどん供給するよりは、糖質制限食のはうがブドウ糖の供給量を減らすことはできそうです。

しかし残念なことに、ガン細胞は「グルット」など細胞表面に糖輸送体を獲得していることが多いのです。グルット(糖輸送体) というのは、第1章で説明したように、細胞のブドウ糖取り込み装置でした。

筋肉細胞や脂肪細胞はグルット4で、通常は細胞内に沈み込んでいて、インスリンが追加分泌されたときと筋収縮があったときに表面に上がってきて、毛細血管の血液からブドウ糖を取り込みます。これに対して、脳や赤血球はグルット1を持っていて、こちらは常に細胞表面にあるので、優先的にブドウ糖を取り込めるわけです。

そして、ガン細胞もグルット1などを持っていることが多いので、他の細胞に比べて優先的にブドウ糖を取り込むことができます。これが、ガン細胞が正常細胞の数倍ブドウ糖を取り込める理由でもあります。

したがって、糖質制限食を実践しても、ガンを撲滅することはなかなかできないと思います。しかし、普通に糖質を摂って血糖値を上昇させるよりは、糖質制限食なら食後血糖値の上昇が少ないので、進行が少しは遅くなるという期待はあります。

また、糖質制限食によってすべての代謝が安定するので、免疫系を中心に自然治癒力が高まり、ガンの進行を遅らせる方向に働いてくれる可能性もあります。さらに、糖質制限食によって基準値より高くなるケトン体に、悪性細胞(腫瘍) の成長を妨げる作用があるという論文報告があります。