がんを手術で切除した後、再びがん細胞が見つかることを「再発」と呼びます。一般的に、再発には「局所再発」と「転移再発(遠隔再発)」の2種類があります。
局所再発とは、がんが最初にできた臓器(原発巣)付近に残っていたがんの細胞が増殖して大きくなり、隣の臓器まで入り込んでしまったもの(浸潤)です。
たとえば、大腸・直腸がんの場合は骨盤内に小腸や勝脱、男性では前立腺、女性では子宮などがひしめきあっているため、隣の臓器に浸潤しやすくなります。
胃がんではこのような再発は見られません。
転移再発とは、原発巣と離れた臓器にがん細胞が見つかったものです。がん細胞は血管を通って、肝臓や肺、脳、骨へ転移する可能性があり、「血行性転移」と呼ばれています。
リンパ管を通ってリンパ節へ転移する場合は「リンパ行性転移」と呼ばれます。