抗がん剤や放射線のほかに、肝転移を治療する方法です。
肝転移再発が孤立性な場合(肝臓にがんの転移巣が1つできる)は、治療法にいくつかの選択肢があります。大きさが2cmまでの原発巣のがんであれば、どれも手術する場合と同等の効果が報告されています。
- 塞栓療法(TAE)がんにつながる血管(動脈) にスポンジの粉や金属のコイルを流して血管を詰まらせて、栄養や酸素の供給を止めてしまう方法。がん細胞を壊死させます。
- マイクロウェーブ療法がん単に特殊な針を刺して、電磁波を流して焼き切ってしまう方法。
- PEIT療法がん巣に直接針を刺して、100%濃度のアルコールを注入して壊死させてしまう方法。しかし、胃がんで肝臓に転移する場合は、多発性転移(肝臓にたくさんの転移山果ができる)することが多いため、これらの治療では効果が出にくく、抗がん剤を選ぶことになります。