胃がん

よい病院を選ぶためには

安心して手術をうけられる3つの条件

3つの条件とは以下の3つです。

  1. 胃がんの専門医がいる病院
  2. 内視鏡検査、および内視鏡的切除術をしている病院、CT検査機器がある病院
  3. 手術時の危機管理ができている病院

1は、まず、最初はかかりつけの医師から紹介された医療機関を選択することが一般です。あるいは、知り合いに手術を受けた方がいるなら、直接お話を聴き、その方が治療を受けた医療機関が良い施設と考えられるなら、選択することもお勧めします。実際に経験者の方の印象はとても重要です。
最近では、医療情報や治療成績をホームページ上に公開している医療機関も多くなりました。インターネットなどで「消化器外科専門医」をキーワードに検索すると、大学病院や専門病院のホームページを開くことができます。そのなかから、胃がん専門医のいるところを探すことができるでしょう。
2は、内視鏡検査は正確な診断を得るために必要です。適応がある胃がんは、手術ではなく内視鏡的治療で対処できるわけです。C T検査機器は進行の度合いや転移の有無を診察するためです。

3は、たとえ簡易な内視鏡的切除術でも、粘膜を切除するときは大出血をともなうことが考えられるため、対応策を準備しているかどうか確認します。

たとえば、ある病院では内視鏡的切除の場合でも、かならず緊急手術の準備をします。術後のフォローをきちんと行うため、原則的に入院してもらいます。
入院せず日帰りで手術する病院もありますが、たとえ1泊でも入院したほうが安心です。

胃がんの手術ではいろいろの合併症が起こる可能性は何%かはあります。その予防と対策に細心の注意をはらうわけです。手術法や合併症、危険率などについて説明がない病院では、手術を受けない方がいいでしょう。
万が一、病院から「手術時に合併症が起こるなんて、そんなことがあるわけないでしょう。我々の治療を信用していないんですか」といわれたら、自分の体を信頼してまかせることはできません。

また、これは胃がんに限らないことですが、病院を探すときには該当する病全判の治療の経験が豊富かどうかを客観的に評価することが大切です。いまなら、健康雑誌や書籍がたくさん出版されていますし、ホームページ検索などの利用するのお大変便利です。
ただし、インターネットの情報は玉石混交です。公的な機関(病院、財団、団体など) や市民団体などのものは信用がおけますが、発信元が個人の場合は医学的に正しい情報とはいえないことも含まれている可能性があり注意が必要です。

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