胃がん

ガン告知の必要性

これは、告知をきっかけに医師と患者が二人三脚で共同作業をすすめるきっかけとなるのです。

これについては、医師そぞれに考え方があるかと思いますが、一般的な見解として、「告知」ということばには、「医者が患者に病気のことを告げ知らせる」ということで、いささか抵抗を感じますが、「情報開示」という考え方には賛成です。

患者さんには自分の病気について詳しく知る権利があります。
一方、医者にとって「告知する」というこ共同作業者として、患者さんの命に対して全力を尺、くすということです。告知という残酷な時間を共有することで、患者さんと医者との間に信頼関係が生まれ、ともにがんと闘う姿勢を持てるようになります。

少し前は「告知」に関しては大きなテーマであり、答えが非常に難しいものでした。

しかし、いまではほとんどの患者さんが自分の病状を正確に知りたがっておられるほど、社会の意識や要求は変わりました。また、「病人には何もいわず、家族だけがそれを知っているというのはおかしな話ではないか」とも考えられるようになってきました。

よく、あと何年の命ですかとか何ヶ月の命ですかと聞かれることがあります。しかし医師が余命まで口に出すのはおこがましいですね。余命がどのくらいかというのは、神のみぞ知る領域と考えます。

「来年のお正月は越せないでしょう」「季節の変わり目が要注意かもしれませんね」などの表現が適切のように感じます。季節の花が咲く頃の前か後か、という言い方もあります。

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