胃がん

退院後の生活リズムはどうやって取り戻せばいいか?

手術後、退院したらどのようなことに気をつければよいのでしょうか?

手術後は数週間入院することになりますが、2週間程度経過すると、どの患者さんも退屈して病院内を歩き始めます。隣の部屋にいる寝たきりの患者さんの手伝いをしたり、看護師さんと話をしたりしておられるようです。

このように病院は、患者さんのための空間ですが、退院して自宅にもどられたからといって、手術前の生活にすぐ戻ってはいけません。
退院後しばらくは、できるだけ長時間の外出は控えてください。買い物や犬の散歩、近くまでの車の運転くらいなら大丈夫です。最初のうちはご自宅でも、病院と同じようなリズムで生活することをお勧めします。

退院時、医師や看護師、病院の管理栄養士から食事指導があり、消化の良いものを食べるようアドバイスがあります。たとえば、初期はうどんや茶碗蒸し、おかゆなどがよいでしょう。また、退院後にご家族と温泉などの旅行へ行く計画を立てておられる話をよく耳にしますが、残念ながら湯治は消化器系の手術直後は厳禁です。旅館のおいしい料理、たとえば山菜や刺し身などが消化に悪い、ということもありますが、湯治そのものが、体の消耗を招く可能性があるからです。

温泉旅行は退院後半年くらい経ってからなら行っても大丈夫でしょう。内視鏡的粘膜切除後は1~2週間で、腹腔鏡下手術の場合は1ヶ月で日常生活に戻るかくせいことができます。

開腹してリンパ節を郭消するような手術をした場合は1ヶ月間の自宅療養が必要です。仕事は体に負担がかからない場合は、1 カ月目から可能です。またどのような手術方法でも、3ヶ月を経過すれば、以前と同じような生活にもどることができます。

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