リンパ液によって運ばれた細菌や異物やがんは、リンパ節でリンパ球(白血球の1つ)が食い止めて体を守るために処理します。このため、リンパ節を切除してしまうと、確かにその部位の免疫力が下がってしまいます。
がんをもっと深部に浸潤させる可能性もあるかもしれません。それでもリンパ節の郭清をするのは、がんがリンパ管を通って全身の各臓器に転移するのを予防しなければならないからです。
もちろん、正常なリンパ節を無用に広範囲にとり除くべきではありません。切除後には、足のむくみ(リンパ浮腫) や腹部に水がたまる腹水が起こることもあります。