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食の変化とガンの変化の驚くべき因果関係

血液の汚れをもたらす、直接的な原因のひとつである、食生活とガンの関係についてです。
昭和20(1945)年第2次大戦が終わり、日本が経済的にだんだんと豊かになっていき、日常の食生活の中の、肉、卵、牛乳、バター、マヨネーズなど欧米食の比率が高まり、それと反比例するように、米、ジャガ芋、サツマ芋など従来の日本食が少なくなるとともに、日本人がかかる病気のタイプも変わってきました。

脳卒中も脳出血が減って脳梗塞が急激に増加し、それまではとんど存在しなかった欧米人の死因のトップの心筋梗塞が激増し、ガンも、胃ガン、子宮頸がんという日本人に多かったガンは激減していき、肺、大腸、乳、卵巣、子宮体、前立腺、すい臓、腎臓、食道ガンなど欧米人に多いガンが急増してきたのです。

ほかに、糖尿病、痛風、胆石……など、ガン、心筋梗塞、脳卒中など三大成人病のみならず、すべての病気の型が欧米化し、また、病気の数も増えてきました。

欧米食とか病気の欧米化というものの、アメリカにおける食生活も 9 10年を基点にすると、乳製品、卵、肉瑛の摂取が増加し、穀物や芋叛の摂取が激減しています。

その結果、胃ガン、子宮頸がんが減少し、肺ガン、乳ガン、大腸ガン、前立腺ガン、すい臓ガンなど、いわゆる欧米型のガンが著増したわけです。

それを端的に表わしたグラフがに示される乳ガンと大腸ガンの国別羅患率です。縦軸が、その国の国民一人当たりの1日の動物性タンパク質の摂取量で、横軸がその国の年間の、人口10万人当たりの乳ガンや大腸ガンの死亡数です。

動物性タンパク質を動物性脂肪に置きかえても同じグラフができます。このグラフは、じつはWHOが、昭和29( 1954)年に発表したグラフなので、日本は、最下位に位置していますが、今は、動物性タンパク質の摂取がうんと多くなっており、乳ガンや大腸ガンの死亡数もギリシアのところまで上昇しています。

このまま、動物性食品の摂取増加が進むと、この直線上を、どんどん右上がりにかけ登っていくということをも同時に表わしているわけです。

こうした図表から見ると、血液を汚し、ガンをつくりやすくする食べ物は、肉、卵、牛乳に代表される欧米食ということになります。

昭和50(1975)年のガンによる死亡数は13万6000人であったのに、平成10(1998)年のそれは、28万人を超えており、わずか20余年で2倍にも増え日本人の死因の断然1位を占めています。西暦2010 年には、ガン死は50万人になると予想されており、実に3人に2人がガンで死ぬ時代がくるとされています。

いちじるしく発達した現代医学と優秀な現代医学者が、莫大なお金と労力を費やしながら、ガン研究にとりくんでいるのにもかかわらず、それをあざ笑うかのように、ガン死があらわ激増している現実。「医者が末期ガン患者になってわかったこと」のベストセラーを著された岩田博士は、ご自分の専門の脳性腫瘍で亡くなられましたが、ガンの専門医が、ガンで死ぬということもよく聞きます。

こう考えると、「ガン」に対する考え方のコペルニクス的大転回が必要なのでほないでしょうか。肉(器官)でおきた末梢の現象であるガン腫をいくら研究しても、いくら抹殺してもむだであり、肉を養っている血液について、また、血液の素になっている食物の重要性について現代医学は気づかねばならない時期に釆ているのではないでしょうか。

さて、人間の歯を見てください。全部で32本のうち20本(20/32 =62.5% )が、臼歯です。

臼歯、つまり「うすの歯」は、穀物を食べるべき歯という意味です。残りの8本(8/32 =25%)が門歯で野菜やくだものをガプリと食べる歯ですし、あとの4 本( 4 /32 =12.5%)が犬歯で、魚、魚介、肉煩を食べる歯ということになります。

つまり、人間の歯は、穀物を中心に、野菜、くだもの、豆類、海藻を従とし、魚介類、肉類を少量食べるべきだ、ということを主張しています。

米国上院の「栄養改善委員会」が、米国の医者と栄養学者に命じて全世界の栄養状態と08病気の羅患率を調べさせた結果、1977 年に発表された米国民に向けた「 栄養の目標」は、あまりにも有名です。

それまで自分たちの食生活が、ベストに近いと信じていた米国人ほ、マクガバン上院議員が、「我々は、馬鹿だった。これまで、造病食、殺人食を食べていた」と涙ながらに発表した「栄養の目標」に、ショックを受けたのですが、この後の10年で、米国人の死因の断然1位だった心筋梗塞をはじめ、ガン、脳卒中などの生活習慣病による死亡が減少していったのは有名な事実です。

「炭水化物の摂取量を1日のエネルギー摂取量の55~60% になるように増やしなさい」ということは、人間の歯32本のうち20本が臼歯、つまり20/32 =62.5% は穀物を食べるべきだと主張している事実と符号するからです。
ガン予防のための習慣

ガン細胞を排泄しようとする体の防衛反応

発がんに至るまでになるとこのように、体はそれを排除して、より健康になろう、より長生きしようとするメカニズムが働きます。

こうした体の反応は、すべて、体を守るための反応であり、体に有害なものほ、何ひとつありません。こうした症状は、人間が勝手に、病気と称して病名をつけているだけで、実は自然治癒力の発現であるわけです。

こう考えてくると、ガンも、体にとって有害な、不可解な行動をする悪魔の細胞などではないのではないか、むしろ、健康のため、生命の維持のために必要な細胞ではないか、という見方もできます。

世界の先進国で膨大な費用をかけて、ガンに関する研究がなされているにもかかわらず、日本でも欧米諸国でも、ガンにかかる人やガン死する人が増え続けているということは、ガンに対する認識を180度変える必要があるのではないかという気がしてなりません。

そういう観点から、ガンをながめてみると、ガンは、善の細胞、である、という状況証拠がいくつも存在することに気づくのです。体にとって有益な細胞ガン細胞と白血球の共通性です。

ガン細胞からの活性酸素の放出

最近、その正体が明らかにされてきた活性酸素の研究が非常に盛んです。いま、医学や栄養学の研究の「花形」といってよいでしょう。

なぜなら、活性酸素は、ガンはおろかすべての病気の元凶で、老化とも深くかかわっていると目されているからです。

息を5分も止められれば死ぬことから考えて、酸素は我々の生命にとっていちばん大切なものであります。

「生きる」は「息る」から来ているといわれていほどのその大切な酸素も半面、強い毒素をもっています。

巨大な恐竜がほろんだのも、当時、地球上に植物が生いしげり、そこから出された過剰の酸素のため、という説もあるくらいなのです。

ひところ、未熟児芸濃度の酸素を与えすぎて、未熟児網膜症が多く発生したのは有名な話です。このように、酸素は、有毒な半面があります。活性酸素は、酸素より酸化力の強い酸素という意味なので、ますます、その毒性は強いとされています。

活性酸素種には、スーパーオキサイド、ヒドロキシラジカル、過酸化水素、一重項酸素などが知られており、好気的代謝を行う細胞においては、必ず活性酸素が発生します。

発ガン物質は、2000種以上知られていますが、こうした発ガン物質が細胞に接すると細胞膜から活性酸素が放出され、この活性酸素によって、細胞の核の中の遺伝子であるDNA塩基の酸化、DNA鎖の切断、ガン遺伝子の活性化などがおこり、発ガンの原因になるとされています。

つまり、活性酸素は、発ガンのイニシエーション、プロモーショソ、プログレッションのすべての段階に関与するとされているのです。

すなわち、種々の発ガン物質は、細胞膜に接して、活性酸素の発生を促すことによって、発ガンが誘起されるということになるのです。よって、発ガンを抑制するにほ、活性酸素の働きを抑制すればよいということになります。

そうした物質が、スカベンジャー(活性酸素除去剤)といわれるもので、話題になったビタミンA などがそれです。

ほかにも、たとえばビタミンC 、E 、β-カロチン( ビタミンAの前駆物質)、玄米中のフィチン酸、赤ワインなどに含まれるポリフェノールなどがあります。このように超悪役と見られている活性酸素も、白血球(好中球)が、老廃物や病原菌を貧食するために生成するという事を鑑みたとき、ひょっとしたら、「悪役」というのは非常に知的なな見方ではないかという考えも浮かんできます。

つまり、老廃物や病原菌を燃焼させるために必要な酸素ではないかという考え方です。よって、発ガン物質という生体にとっての異物が体内に侵入してきたとき、それを燃焼するために白血球をはじめ、体内の各細胞が活性酸素を発生させると考えられるわけです。

この活性酸素が、ガン細胞から多量に発生するのです。ということは、ガン細胞はある面、白血球と同様の働きをしているということになります。

つまり、外から入ってくる有害物質や有害菌、また、体内で発生するいろいろな有毒物など、血液を汚し、発ガンの原因となる物質を解毒し、血液を浄化して、ガンを治そうとしているのかもしれないのです。

ガン細胞と白血球の共通性

白血球は、外来の病原菌を貧食・殺菌し、体内の老廃物を処理し、ガン細胞をやっつける…というように、病気の予防・治療にはいちばん大切な免疫細胞で、我々が、健康でいられるのも、病気しても、再び、健康になれるのも、この白血球の「免疫力」のおかげです。

一方、ガン細胞は、とめどもなく増殖し、しかも、転移をおこし、宿主(人体)に、感染、出血、痛み…などさまざまな苦痛を与え、最後は死をもたらす悪魔の細胞と考えられています。

この善玉そのものの白血球と、悪の極みとも見えるガン細胞とに共通点がある、というと、誰も信じてはくれないでしょう。

しかし、白血球とガン細胞には、

  • 白血球が血液中や細胞内を移動するときに必要なLeXと呼ばれる分子( 糖鎖)をガン細胞も産出している。つまり、白血球と同じように、体内を遊走できる。
  • 細胞と細胞の間に存在する基底膜を移動できるのは、白血球とガン細胞のみである。

つまり、白血球もガン細胞もメタロプロテアーゼ(タンパク質分解酵素)産出して基底険を溶解して突破する。などの共通点があります。つまり、ガン細胞は、体内の老廃物・酸毒物を処理し、血液を浄化する善の細胞であるかもしれないということが推測されます。

ガン細胞はアポトーシスが起こらない

ガン細胞は、正常細胞が変異をおこしてできる「常軌を免した」細胞とされています。発ガン物質の刺激塞けると、正常細胞内の核の遺伝子が突然変異をおこし、ガン化します。

ふつうは、正常細胞内の遺伝子に異常が発生すると、細胞は成長や増殖をやめ自滅するようにできています。これは、生体内に病気を発生させないための仕組みのひとつであり、細胞の自殺=アポトーシスと呼ばれています。

ガン細胞の場合、正常細胞が明らかに異常細胞に変化したのに、アポトージスがおこらないのです。このことは、ガン細胞が生体にとって「必要」なものである可能性を示唆しているといえましょう。

正常細胞にはガン遺伝子が備わっている

人体の体細胞60兆個のそれぞれに、約10万種の遺伝子が存在します。つまり、身長が高いとか低いとか、色が白いとか黒いとか、髪が黒いとか黄色いとか…を決定する遺伝子です。

この10万種の遺伝子のうち、約60種類は、ガン遺伝子なのです。つまり、正常細胞には、有事の場合、すなわち、血液の汚れが生じた場合、ガンを発生させ、血液を浄化しょうとするメカニズムが存在するのではないでしょうか。

ガン細胞は、免疫攻撃を逃れる術をもっている

生体内に、異物(病原菌やアレルゲンなど)が侵入したり、体内で異物(異常細胞、有毒物など)が発生すると、種々の白血球が、何通りもの反応と作用をして、それらを排除してしまいます。

これが、免疫現象、つまり疫(病気)を免れる現象ですが、ガン細胞は、この「免疫」による攻撃を逃れる戦術をもっているのです。

  • 脳や結合組織など、白血球が攻撃しにくいところに逃げ込む
  • T細胞やマクロファージなどの免疫細胞が攻撃する時の目標とする目印のない細胞にガン細胞を変異させる
  • 生体が腫瘍に対する免疫反応をおこしにくくするような働きかけを免疫細胞に対して行う
  • 免疫反応に必要な時間よりさらに速い速度で、増殖する

このように、ガン細胞の働きの特性を、総合的かつ有機的に見た場合、ガンは生体にとって有益なもの、血液の浄化を行って延命を図る善玉細胞という結論が下せるのです

発ガンにまで至ると

私たちの体は約60 兆個の細胞からなっていますが、おのおのの細胞の核の染色体の中には約10万種類もの遺伝子が存在しています。そのうちの60種類くらいが、オンコジン(発ガン遺伝子)で、同数のガン抑制遺伝子も含まれています。

さて、発ガンに至るまでには2つの段階があります。イニシエーター(発ガン仕掛人)が、ガン遺伝子(DNA)に傷をつけ(酸化反応)、ガン遺伝子をめざめさせる、次にプロモーター(発ガン促進人) が細胞膜を刺激すると、細胞の秩序が乱れ、異常な分裂や増殖を始めるきっかけをつくり、細胞がガン化していく、というものです。

ガン細胞は100万個で1mg、1億個でも米粒大しかないので、医学的に発見もできないし、何の症状もないとうのががふつうです。

ガン細胞10億個で「早期ガン」と診断がつき、100億個でやっとピソボン玉大になるのです。よって、ガンほ「超慢性病」であることがわかりますし、ガンという病気の経過の最後の最後まで症状が出てこないのですから、ある面、風邪より軽い病気なのかもしれません。

また、正常細胞がガン化すると一方通行で、どんどん悪くなるというのが医学の定説でしたが、免疫力が冗進する(自然医学的には血液の汚れが取れる) とガン細胞が正常化する脱ガン現象もおこるということがわかってきました。

ここで、ガンの分類について簡単に整理しておきます。臨床医(内科や外科などの医師)が、触診や視診、エコーやX線などの検査で、腫瘍がガン(悪性)なのか良性腫瘍なのかを確実に診断できないとき、細胞の表を採取(生検)して、病理医による顕微鏡的診断をあおぎことになります。これを生検による細胞診といいます。これは

  • クラスⅠ異常なし
  • クラスⅡ異常なし
  • クラスⅢ疑陽性(正常とはいえないがガンとの確診はつかない)
  • クラスⅣ陽性(確実にガンである。ガン細胞少数)
  • クラスⅤ陽性(確実にガンである。ガン細胞が多数)

の5段階に分けられます。
また、臨床上のガンの分類としては、次のようなものがあります。

ガンの進行状況による分類

  • 0期(初期ガン)…無症状
  • 1期(早期ガン)…特有の症状はないが、後でふり返れば「おかしかった」程度の症状
  • 2期リンパ節に転移
  • 3期(進行ガン)… 痛み、しこり、出血(血疾、吐血、下血、血尿など)等が出現
  • 4期( 末期ガン)… 原発部位の症状だけでなく、転移部位の症状も出現するし、全身状態も悪化して、体重減少、貧血、むくみなどが出現

国際臨床分類のTNM 分類

  • T(Tumor=腫瘍)原発ガンの大きさ、広がり、深さをT1~T4まで表す
  • N(Node=結節)周囲のリンパ節への転移の程度をN0~N3 までで表す
  • M(Metastasis=転移)転移なし(M0)と転移あり(M1)で表す

がん細胞が増殖していく本当の理由

人体は約60兆個の細胞で構成されていますが、もとはといえば、すべての細胞は、母親の卵子1個と父親の精子1個が合わさってできた受精卵から出発しています。

受精卵は何回か分裂をくり返しているうちに、種々の細胞塊をつくり、異なった形をとり始めます。それは細胞の機能が特殊化して、脳細胞、皮膚細胞、肝細胞、子宮の細胞……などに分かれていくということであり、これを「分化」といいます。

「分化」は質的な変化をいいますが、それぞれの細胞が分裂して、どんどんその数と量を増していく現象は「成長」と呼ばれます。

ガンは英語でCanser(キャンサー)ドイツ語でKrebs( クレブス)といいますが、いずれもギリシア語のKarkins(カニ)が語源です。

ギリシアの医学者ガレノス( 131~203 年)によるとている血管の様子が、カニの足に似ているので、この名がつけられたとのことです。

日本語の「癌」の語源は、やまいだれにいわお、つまり、岩のように硬い病気ということです。

よって、肉眼的形態学的にガンを表現すると、「その周囲に血管が多く、血液の供給がま豊富な岩のように硬い瞳れ物」顕微鏡的( ミクロレベルの)ということになります。ガン細胞の特徴は、

  1. 細胞の中の核が大きい
  2. 核小体がほっきりしている
  3. 胞分裂像が多く見られる
  4. それぞれのガン細胞は大小不同

などであり、ひとことでいえば、ガン細胞は「若い」ということなのです。成熟した正常細胞がガン細胞に変化していくのだから、ガン細胞とは「若返った細胞」であり、細胞の幼君化によりガン細胞がつくられる、ということになるのです。

細胞の「分化」とは逆、つまり、「脱分化」の現象ともいえます。よって細胞の「先祖返り」と表現する学者もいるのです。

白血病は、骨髄球や前骨髄球が、異常に増殖する病気ですが、白血球本来の殺菌能力がないため、白血病の患者は、細菌の侵入を防ぎきれず肺炎や敗血症などの重篤な感染症で生命を落とすことが多いのです。

また、骨髄でこうした幼若球が異常増殖すると、赤血球や血小板などの造血作用を抑制したり、造血の場所すら奪ってしまうので、赤血球減少(貧血)、血小板減少(出血)という症状を伴ってくるのが、白血病なのです。

肝臓ガンにしても胃ガンにしても、役立たずの幼若な肝細胞や胃の細胞が異常増殖し、解毒やタンパク合成をする正常の肝細胞や、消化作用を有する胃の正常細胞の働きを阻害し、その生存場所も奪い、肝臓や胃の働きをストップさせてしまうというわけです。

そのうえガン細胞は、大きくなりすぎて近隣の臓器につきあたっても、どんどん増殖し、やがて、その臓器にも転移してガン腫をつくったり、血液やリンパ液に乗ってさらに遠くの臓器にも転移していく、という特徴があります。

このように、体の規則や命令を無視し、自分勝手に増殖・転移していく現象を「自律性」と呼び、「細胞の幼若化」=「脱分化」とともにガン細胞の特性でもあるのです。

ガンは、全身病であり、全身の血の汚れが原因と主張してきましたが、もちろん、局所的な要因が加味されて、その局所に発ガンしてきます。

たとえば、タバコや大気汚染が肺ガンを、食物中のニトロソアシンが胃ガンを、高脂肪食により胆汁の分泌過多がおこり、それが腸内細菌により代謝されてできるデビドロコール酸が便秘により大腸に慢性的に作用して大腸ガンをというわけです。

しかし、いくら局所的な発ガン要因が加わっても、全身の血の汚れが存在しない人ほ、発ガンしてこないことも考えられます。
こうした血液を汚す発ガン物質の刺激を受けた局所の細胞ほ、その数を増やして発ガン物質を処理し、何とか浄血しようとしている様子が、ガン細胞の増殖であると、自然医学的には考えられます。その結果、少しでも早く細胞をつくり出そうとして、成熟していない幼君な細胞をどんどんつくると考えてよいのでほないでしょうか。

血液成分の働きとガンのサイン

血液を腕の静脈から注射器で採り出し、ガラスの容器に入れて放置すると、ベトベトとした赤黒いものが沈んでいきます。つまり、重いから沈んでいくのであって、この中には、赤血球、白血球、血小板などの血球、つまり有形成分が含まれています。

上のほうの澄んだ部分は、血凍といい、血清とフィブリノーゲソ(繊維素原)よりなっていますが、フィブリノーゲンは、下に沈んだ血球を固まらせる作用があり、結局は、上方の澄んだ部分は、文字通り血清であるわけです。

血清の90%は水分で、残りがタンパク、糖、脂肪、ミネラル、ビタミンなどの栄養素、それに、肝臓やすい臓などの細胞内で行われる化学反応の触媒をつかさどっている酵素、内分泌臓器でつくられたホルモン、肺から取り込まれた酸素、その他、体内60兆個の細胞の生活(代謝)の結果つくり出された老廃物などです。

こうした血球や血清の成分の多すぎ、少なすぎでもって、現代医学はさまざまな病気の診断をしています。こうした成分の多寡も、狭い意味での瘀血=汚血と考えてよいでしょう。

そこでまず、この血液の成分および、それぞれの多寡が何を意味し、どういう病気と関連しているかについて、考えてみることにします。

血球

1.赤血球数の増減がガンのサインとなることもある

肺に吸い込んだ空気の中の酸素は、肺胞の壁の中を走っている毛細血管内の赤血球がキャッチして、全身の細胞に送り届けられます。

正確には、赤血球の赤い色を出している血色素(ヘモグロビン)が、その役を果たしています。全身の細胞に酸素を送り届けた赤血球(血色素)は、細胞の代謝(生活)の結果、排泄されたCo2 (二酸化炭素)と結合して肺まで運び、肺から呼気として排泄させているわけです。

貧血とは、赤血球が少ない状態を指すのですが、換言すれば、酸素を運ぶトラックの数が少ないわけですから、貧血になると、全身の組織、細胞に十分な酸素が供給されないため、手足の冷え、しびれ、脳貧血などの症状がおこるわけです。
貧血の予防と治療

少ない台数のトラックを、スピードを速くして仕事を遂行しようとする結果、心臓は速く動いて、頻脈、動悸などの症状がおこるわけです。貧血は、厳密にいえば次のように分類されます。

低色素系貧血

赤血球の数は正常(男性:430~570万、女性 370~500万)でも1個1個の赤血球がうすい状態をいい、血色素(男性:13.5~17.5g女性:11.3~13.2g)の主要成分である鉄が不足しておこる貧血です。

鉄欠乏性貧血ともいわれます。たとえば、赤血球数500万個、血色素9.0のような場合で、「貧血」の70~80%はこのタイプです。

食事からの鉄の摂取不足、胃腸の病気または、吸収力低下のための鉄の吸収障害なども原因となりますが、中年以降で、鉄欠乏性貧血が存在するときは、胃・十二指腸潰瘍、痔、子宮筋腫などからの出血がいちばん疑われます。

まず、そうした基礎疾患の発見が必要ですが、食事は、鉄分の多い食物=色の濃い食物、っまり浅草のり、小豆・黒豆、ホウレンソウ、黒ゴマ、プルーン、魚の血合肉 などをしっかり食べる必要があります。

高色素系貧血

赤血球数は少ないのに、血液中の血色素の量は正常に存在するので1個1個の赤血球の色素は濃くなっているという状態です。

つまり、赤血球数350万個、血色素14.0というような場合です。この夕イブは、ビタミンB12や葉酸の摂取不足によっておこる悪性貧血や、飲酒過多による貧血のときに見られます。

正色素系貧血

たとえば、赤血球数350 万、血色色素9.0というような場合です。溶血性貧血、再生不良性貧血など、めったにお目にかかれない貧血もこのタイプですが、ガンが進んでくると、この正色素性貧血になることが多くなります。

ほかに何の自覚症状、他覚症状がなくても、検査上、正色素性貧血が存在するだけで、ガンを発見できることがときどきあります。

すべての病気で、それが長引いたり、重篤化してくると貧血傾向になりますので、貧血がある人は、種々の精密検査を受ける必要があります。

貧血とは逆に、赤血球が600万以上、血色素が18以上の場合を多血症といいます。これは、脱水状態(下痢、利尿剤の服用のしすぎなど)でもおこりますが、骨髄での造血が異常になり、赤血球だけでなく、白血球や血小板などほかの血球も同時に増加する場合を真性多血症といい、将来、白血病などに移行することもあるので要注意です。

また、慢性の肺疾患や心臓弁膜症などで体内への酸素の取り込みが不足すると、生体では酸素の運び屋である赤血球を増加させて酸素不足を補おうとするメカニズムが働きます。
これを症候性多血症といい、ヘビースモーカーの人や、高山に登った時などにも見られます。

2.免疫作用の先兵、ガンにも活躍する

白血球というと、ばい菌を食ってくれる細胞というイメージが一般の方々にはありますが、好中球、リンパ球、単球、好酸球、好塩基球と大きく5つに分類され、リンパ球はさらに、その働きによっていくつかに分類されます。

好中球
白血球中、いちばん多い細胞で、これこそ、病原菌の貧食・殺菌をはじめ、体内の老廃物の貧食処理をしてくれる、免疫作用の先兵のような白血球です。好中球1個でだいたい、病原菌を14~15個、貧食するとされていますが、肥満した人、力は、低下しています。好中球も栄養過剰の満腹状態にあり、い、というところでしようか。
リンパ球
  • B細胞
    骨髄でつくられている細胞という意味で、いわゆる抗体(免疫グロブリン) を産生します。1回ハシカにかかると2 回はかからないというのは、侵入したハシカウイルスに対して、このB細胞が抗体をつくり、2回目のハシカウィルス(抗原)の侵入時には、抗体が抗原をやっつける(抗原・抗体反応)ことによって、ハシカの発症を抑になえるわけです。
    はしかはこちら。
    こうしたB細胞が担っている免疫現象を液性免疫といいます。
  • T細胞
    胸腺でつくられるリンパ球で、ガン細胞をはじめ人体にとって異物となる有害物を直接破壊する作用があるので、T細胞の働きは細胞性免疫と呼ばれます。また、B細胞の働きを助けるという作用もあります。
  • T細胞
  • NK細胞・K細胞など
    ガン細胞の自然の殺し屋という意味で誰の体内でも常に発生しているガン細胞を殺して、人体がガンという病気にならないように、頑張ってくれている細胞です。

単球(マクロファージ)
白血球中、最も大きいのでマクロファージと呼ばれ、血管外に進出して細菌や結核菌、真菌(カビ)などを貧食する働きがあります。また、マクロフア⊥ ソ活性因子(インターフェロンなど) によりTNFを分泌してガン細胞を破壊する作用もあります。
好酸菌
アレルギー発症を抑制するように働いている白血球です。ハウス・ダスト、スギ花粉、ダニ、牛乳などのアレルゲン(抗原)と抗体が結びついた抗原・抗体複合物は、肥満細胞(マストセル)を刺激してヒスタミンを分泌させて、ぜんそく、鼻炎、アトピー、じんましんなどのアレルギー現象を誘発しますが、この抗原・抗体複合物を処理して、アレルギーを防いでくれるのが、好酸球というわけです。
好塩基球
顕微鏡で、白血球を100個数えても1個存在するかしないかというほど少ない細胞なので、あまり研究がなされていないというのが実情です。
しかし、好塩基球内には、ヘパリンを含み、このヘパリンは抗脂血・抗凝固作用を有しているので、この好塩基球こそ、高脂血症や血栓症を予防・治療してくれる白血球ということができます。

こうして、白血球の働きをながめてみると、炎症だけでなく、ガン(腫瘍)、アレルギー疾患、循環器疾患、脳血栓、心筋梗塞などの万病の予防、治癒促進に活躍していることがわかります。

白血球こそ免疫 現象の主役を担っている細胞だということが理解できるでしょう。発熱、入浴、運動などで、体温が上昇すると、白血球の働きが促進されることは種々の研究でつきとめられています。

よって、ほとんどの病気で発熱するのは、この白血球の働きを高め、病気の治癒を促進させるためのメカニズムであると考えられます。

白血球が、正常範囲の4000~8000を超えて、1万個以上になるときは、ほとんどの場合、好中球数の増加が原因です。そのほとんどが、細菌感染症(肺炎、気管支炎、扁桃腺炎など)によりますが、ほかに、肉体的ストレス(痛み、運動、寒冷・暑熱)や精神的ストレスでも増加します。また、ヘビースモーカーの人も血液や体内に有毒物が多くなるので、その掃除のために、好中球(白血球)が増加することがあります。

また、アレルギー性疾患で、好酸球が増加し、そのため、白血球増多を見ることもあります。頻度的には稀ですが、成熟していない、幼若白血球の増加のために、白血球が増加する状態が、血液のガンともいわれる白血病です。

白血球減少(3000以下)の原因もほとんどが好中球の減少で、再生不良性貧血や白血病などの血液疾患や、化学薬品(抗ガン剤、抗生物質、鎮痛・解熱剤、抗甲状腺剤など)で、造血臓器が障害されて好中球が減少することがほとんどです。

また、古くなった白血球は主に牌臓で破壊されるので、肝硬変など牌腫を伴う病気では白血球減少が見られます。白血病では、主に白血球が増加しますが、白血球減少という形で現われてくることもあるので要注意です。

3.さまざまな症例の指標になる血小板

血小板が多すぎる血小板増多症では、血管内で血液が凝固して脳血栓や心筋梗塞をおこしやすくなります。多血症や白血病など、骨髄での血小板の増血過多をおこす病気で血小板増加が見られますが、その他、高脂血症、高タンパク血症、高尿酸血症、高血糖など、過食・運動不足による栄養過剰状態で、血小板が増加し、血管内で血栓をおこしやすくなる傾向があります。

反対に、血小板が少なすぎる血小板減少症では、出血傾向が出てきます。再生不良性貧血や白血病など骨髄の造血障害、血小板減少性紫斑病などの免疫異常、化学薬品による副作用で血小板は減少します。

血清

血清の90%以上が水分で、ほかにも種々の成分が含まれています。

たんぱく質
タンパク質の多寡は、体の栄養状態を表わし、正常範囲の6.5~8.0以下であると、もちろん、栄養低下(失調)が存在することを物語っています。

飢餓をはじめ、ガン、慢性の感染症や炎症など、どんな病気も長引くと、低タンパク血症(6.4以下)になることが多いのですが、もし、8.1以上のタンパクが血中に存在しても、即、栄養状態が良好すぎる、つまり、栄養過剰状態(肥満、肉食過多など) とはいえないのです。

なぜなら、タンパク質は、総タンパクといわれるように、肝臓でつくられ、全身の細胞に栄養素として送り込まれるアルブミンと、体内に炎症(感染症など)、ガンなど病気が発生したとき、それをやっつけるために、リンパ球のB細胞でつくられるグロブリンの2種類があるからです。

健康状態では、アルブミンは、総タンパクの約3分の2を、グロブリンは約3分の1 を占めています。

しかし、何らかの病気があると、病気と闘うためのグロブリンが多くつくられるので、A/G比の値は下がりますし、肝臓ガンをはじめ、肝炎、肝硬変など肝臓病では肝臓でのアルブミンの合成が低下し、A/G比が低下します。A/G比は、体内にどんな病気があっても低下しますし、その値が低いほど、病気が重篤だということを表わしています。A/G比の正常範囲は1.6~.3くらいですが、ガンなど極端に病気が進んでいきますと、0.5以下に下がることさえあります。

私たちが筋肉を動かしたり、脳を使ったりするためのいちばん重要な栄養素が糖です。脳は、その活動の栄養源として、ほぼ100%を糖に依存していますので、60~110mg/dlの正常の血糖値からかなり低くなった低血糖状態では、ふるえ、けいれん、脱力、失神などの脳神経症状を呈してくるわけです。

しかし「過ぎたるは及ばざるが如し」で、過食、運動不足で、血液中の糖分が多すぎる高血糖状態になると、種々の障害が出現します。

糖分は、ばい菌の好餌になるので、肺炎、膀胱炎、皮、ふ炎(かゆみ)、結核などの感染症にかかりやすくなりますし、高血糖は血管壁を傷害するので、網膜症(失明)、腎症(腎不全)、末梢神経炎などにかかりやすくなるわけです。

つまり、網膜や腎臓、神経を養っている血管が高血糖のためにボロボロになるからです。最終的には血液中に糖がだぶつく(高血糖)ばかりで、体内の60兆個の細胞に、栄養素としての糖分が供給されないので、だるさや、食べても食べてもやせてくる、という糖尿病特有の症状が出てくるわけです。

脂肪
糖であれ、脂肪であれ、タンパク質であれ、力ロリ- 源を食べすぎて、運動・労働などで消費しないと、中性脂肪として、体内にたくわえられます。それが、肥満であり、肝臓の細胞内にたくわえられると、脂肪肝ということになります。
コレステロールは、男性ホルモン、女性ホルモンの成分や、消化液である胆汁の成分、また、細胞膜の構成材料ですから、少ないほどよいというものでもありません。

よって、正常 120~220mg/dl以下の低コレステロール血症の人は、血管壁がもろくなり、脳出血をおこしやすいとされています。
もちろん、多すぎは、高脂血症→動脈硬化→脳血栓、心筋梗塞の主因になることは、周知の通りです。

なお、HDLコレステロールは、善玉コレステロールともいわれ、動脈硬化の予防・治療に役立っており、多いほど、動脈硬化の病気になりにくいことを意味します。

ミネラル
ミネラルは、鉱物という意味で、簡単にいうと「土の中の成分」といぅことです。つまり「人間は死ねば土に還る」といわれるのは、このミネラル分が土に還るわけです。

すなわち、体内に含まれるタンパク質、脂肪、糖などの有機物質は、死体が腐乱したり、火葬されたりすると、すべて、C O2( 二酸化炭素) やH2O(水)その他の気体に変化し霧消します。しかし、鉄、亜鉛、カルシウム、マンガン、マグネシウム、銅、カリウム…などのミネラル分は、腐ったり、燃えたりしないで残るわけです。

火葬場で残っている骨や灰こそミネラルです。金属物質だから燃えないわけですし、ミネラルを別名、栄養学の要語で「灰分」という所以でもあります。

ビタミン
ビタミン< は、ラテン語で「生命」という意味です。つまり、微量で生命現象に深くかかわっている物質(栄養素) で、不足すると種々の病気がおこってくるわけです。
酵素
肝臓、すい臓、筋肉など、体内の種々の臓器の細胞内では、いろいろな物質が合成されたり分解されたり、破壊されたりと、物質代謝、新陳代謝が行われています。
こうした化学反応をスムーズに行わせるための触媒的働きをしているのが、酵素なのです。最近の、血液検査による診断の主役は、この酵素といってもよいくらいです。この酵素の多寡で、臓器の病気の診断ができるわけです。主に、肝細胞内にはGOT、GPT、LDH、ALP、LAP、γ-GTPなどの酵素が含まれておりますが、古くなった肝細胞は毎日、自然に壊れているので、その壊れた肝細胞内よりこうした酵素が血液に吸収され、腎臓より排泄されていきます。
よって、血液をとって調べると、こうした酵素は誰にでも、ある程度含まれているわけですが、平均値を超えて過剰に含まれていると、それを含んでいる肝細胞が傷害され、破壊されたということを意味するわけです。
コリンエステラーゼ
コリンエステラーゼは、アルブミンと同様に、肝臓で合成されるので肝細胞の力(機能)を見る指標になります。
アミラーゼ
炭水化物を分解する酵素で、すい臓やだ液腺の細胞に含まれているので、すい炎、すい臓ガンをはじめ、だ液腺の病気で上昇してきます。
CPK
筋肉細胞内に含まれている酵素なので、筋肉の病気(重症筋無力症など)や心筋梗塞で血液中の値が増加してきます。
ホルモン
「ホルモン」は「興奮させる」「呼びさます」というギリシア語に由来しています。「内分泌臓器でつくられて、血液中に分泌される物質で、ごく微量で、ほかの組織、臓器の働きを調節する」という作用があります。
男性ホルモンは、男にヒゲを生えさせ、筋肉や骨格を発達させるし、女性ホルモンは、でん色白で、柔らかい皮ふをつくり、乳腺や腎部に脂肪を蓄積させて女性らしさをつくる、というように、微量ですごい働きをしているわけです。
老廃物(BUN、クレアチニン、尿酸)
BUN尿素チッ素)、クレアチニンともに、体内でエネルギーとして使われたタンパク質の燃えカスです。尿酸は、細胞の核の核酸の成分であるプリン体の最終代謝産物で、細胞核の崩壊によって産生されます。よって、BUN、クレアチニン、尿酸は簡単にいえば、体内の老廃物で、当然腎臓が作りだす尿として排泄されるべきものですが、血液検査で正常値以上存在するときは腎臓の働きが悪いとう診断がつくのです。
非常在タンパク
健常者の血液中には、ふつうは存在しないか、あってもごくわずかしかないタンパク質を非常在タンパクといいます。非常在タンパクには、その量の変化が肺炎やリウマチなど、炎症性疾患のサインとなるCPRなど各種あります。ガンには欠かせない腫瘍マーカーについてです。正常な健康細胞からは産生されず、ガン細胞かからだけつくり出される非常在タンパクを腫瘍マーカーといい、ガンの存在やガンの再発・転移を診断する参考になります。
しかし、腫瘍マーカーは、ガンがある大きさ以上にならないと血液中に出現しないことも多く、また、たとえ出現しても、ほかの良性疾患から産生されることもあるし、腫瘍マーカーが陰性でも、ガンが存在しないという保証はないので、現段階では100% 確実な診断法とはいえません。
ただし、治療前に陽性であった腫癌マーカーが、治療(手術、放射線、抗ガン剤) により陰性化し、それが再び陽性化してくると、X線検査やCT検査、超音波、MRIなどで発見される前にガンの再発・転移が、早期にわかることが多いものです。主な腫瘍マーカーに次のようなものがあります。

  • AFP(αフエトプロテイン)
    原発性肝ガンの約80~90% で陽性、睾丸腫瘍でも出現
  • CEA
    胃・肺・乳・膵臓・大腸ガンで陽性。ただし、糖尿病、肝炎、肝硬変、慢性すい炎、慢性気管支炎、ヘビースモーカーで陽性になることもある。
  • CA19-9
    すい臓ガンの80~90%で陽性
  • PAP(前立腺酸性フォスファターゼ)
    前立腺ガンの約65%で陽性

血沈

血液に抗凝固剤を加えて固まらないようにし、目盛りのついた細いガラス管に入れて垂直にたてるときますが、この速度を血球(主に赤血球)が時間とともに沈んでいきますがこの速度を血沈といいます。

健康な男性で、この赤血球が沈んでいく速度(距離) は10mm以内ですが、何か病気があると、必ず、それ以上の速度で沈んでいきます。

これを血沈の凡進といいます。つまり、急性の炎症でフィブリノーゲンやCRPなどの非常在タンパクが増加しても、また、慢性の病気でγグロブリン(免疫グロブリン)が増加しても血沈は凡進します。また、貧血で赤血球が減少したり、栄養失調やガン、長期の慢性疾患などによる栄養低下(アルブミンの減少)でも凡進します。つまり、血沈はA/G比と同様、どこに病気があるかわからないが、健康か病気かを判別するのには大変貴重な検査なのです。とくに、血沈が50mm以上の場合、自覚症状がなくても、必ず病気にかかっているといってよく、その場合、精密検査が必要です。

AFPの原発性肝ガン、CA19-9のすい臓ガンなど、非常在タンパクの出現、即ガンの診断とされるものはむしろ少なく、血液検査だけから、ガンを診断するのは、なかなか難しいものです。

ガンは発病してから臨床症状が出るまで川10~30年もかかる、超慢性病ですから、まず、貧血が潜在していることが多いようです。

正色素性貧血が存在すると、一応、ガンを疑って精査する必要があります。ガン細胞は、どんどん増殖していくので、ガン細胞の代謝に酸素をかなり必要とするので、どうしてもガン組織の中では酸素不足になりがちになります。

そこで、乳酸が多量に発生します。よって、乳酸を処理するための酵素であるトLDHが上昇してきます。LDHは200~450くらいが正常ですが、これが1000や2000になっていたら、ガンを疑ってかかる必要があります。

また、超慢性病ゆえに栄養失調、つまり肝臓でのアルブミン合成の低下、Bリンパ球でのグロブリン産生の増加によるA/ G比(1.2~2.4が正常)の低下、さらには貧血などすべての不健康因子の出現による血沈の凡進などが、ガンを推測する目安になります。

  1. 貧血(正色素性貧血)
  2. 」LDHの異常高値
  3. A/ G比の低下
  4. 血沈凡進

などが一般検査よりガンを推測する手段ですが、これに、腫瘍マーカーの出現が加わると、ほぼ確実になります。

寿命を左右する検査値の読み方

現代医学の血液検査の意義および、諸検査値の意味するところがおわかりいただけたと思います。

血球や各種の酵素の多寡(この場合、多すぎ)、腫瘍マーカーの出現等も、正常な血液に比べて異なっているので、「血液の汚れ」とも考えることができます。しかし、こうした現代医学的な血液の成分に異常がなくても、漢方でいう瘀血=汚血が存在すること