温かいものを食べる 癌 に負けない食習慣のひとつです。がん細胞は熱に弱く、42度以上に加温すると死滅することが知られています。低体温も癌に罹る原因のひとつと言われていますが、普段から体温を下げない食習慣や生活習慣が重要です。
温かいものを食べる 癌 をよせつけない食習慣
一方、正常細胞は42度以上に加温しても死滅しません。がん細胞が熱に弱く正常細胞が比較的熟に強いのは、局所でできたがん細胞は勝手に組織を離れてほかの臓器に浸潤し、正常細胞は組織の中で周りの細胞の影響を受けているからだと説明されています。
この考え方がもとになってがんの温熱療法が行われていますが、体を温めることは免疫力を高める効果もあります。
白血球は体温が低くなるほど弱くなり、体温が一度あがっただけでも免疫力はアップします。現代人の体温は昔に比べると低下している傾向にあるといわれますが、その理由のひとつに食事の問題があります。食生活の中で体を冷やす食べものをとりすぎていないかもうー度チェックしてみましょう。
一般に冬野菜は体を温め、夏が旬の野菜は体を冷やすといわれています。また、土の中で育つ生姜が、ごぼう、れんこん、にんじん、山いもなどは体を温め、土の上にできるトマト、レタス、キャベツなどは体を冷やすといわれます。
くだものではりんご、ぶどう、さくらんぼは体を温め、すいかやみかん、レモンは体を冷やすとされます。
しかし、これは生で食べた場合で、調理によって性質が変わる食べものもあります。たとえば野菜は火を通し塩味をつけると冷やす性質が弱くなります。女性に多い冷え性は自律神経の乱れや手足などの末梢血管の血液循環が滞っているために起こります。
女性の末梢血管は男性に比べて細いので手足に十分な血液が行き渡らないことが多いようです。冷房の効いた部屋で長時間いることが多くなった現代社会では冷え性がこたえます。
にんにくは末梢血管を拡張させる作用があります。唐辛子とにんにくを一緒に使うと、にんにくで末梢血管が拡張し血液の流れがスムーズになり、唐辛子成分のカブサイシンはエネルギー代謝を高めてくれるので、体内の老廃物を効率よく外に出してくれます。
一年を通じて体を冷やし過ぎないことが大切です。温かい食べものは体のごちそうです。夏の冷やしたすいかは舌を楽しませてくれますが、食べすぎれば免疫をになう白血球細胞は喜びません。体が「ああ、今日の食事は素敵だった!」と喜び、細胞が「わあー、温まるなあ〜」という食事を心がけるときっと体も心も元気になるでしょう。