豆腐なら1日2分の1丁を目安に

「畑の肉」である大豆製品を意識してとる

豆類の中で特にたんばく質を多く含んでおり、「畑の肉」ともいわれるのが、大豆です。

大豆や大豆からつくる豆腐、味噌、醤油などの大豆製品は、昔から日本人の健康を支える重要な栄養源でした。がんとのかかわりでは、大豆に含まれるポリフェノールの一種のイソフラボンが、乳がんや前立腺がんのリスクを下げるという研究報告があります。

イソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンと似た化学構造をもっており、実際に女性ホルモンと同様の働きをすることがわかっています。乳がんや前立腺がんは、ホルモン依存性があるがんです。乳がんではエストロゲンの分泌が多く、体がエストロゲンに晒される期間が長いはど、発症リスクが高くなります。そのためイソフラボンを多くとることで、エストロゲンの分泌が調整きれると、リスク低減につながると考えられます。

アメリカ食品医薬品局(FDA)のデザイナーフーズ・ピラミッドでも、大豆はがん予防効果がもっとも高いグループに分類されています。大豆製品は、食品や食べ方もバラエティー豊かです。

大豆を煮豆などで食べる他、納豆や豆腐、厚揚げ、油揚げでもイソフラボンを多くとれます。また牛乳の代わりに豆乳を飲むのも効果的です。豆乳選びで気をつけたいのは成分無調整の製品を選ぶ方がいいということです。
成分調整の豆乳は成分を調整しているため飲みやすいですが、糖質がけっこう多く含まれていますので、注意が必要です。

1日の摂取目安量は、イソフラボン40~50mgです。豆腐なら2分の1丁、納豆1 パック(50g)、煮豆80gがこれに相当します。

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