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血糖値が高い人もガンになりやすい

インスリンの数値が高い人はガンになりやすいと紹介しましたが、血糖値が高い人も同様にガンになりやすいことがわかっています。

韓国のJeeらは空腹時血糖値140 mg/dl以上で、男女とも悪性腫瘍の発症リスクが高まると報告しました。

すい臓は男女とも顕著で、あとは男性では食道、肝臓、結腸・直腸、女性では肝臓と子宮頸部のリスクが上昇していました。

国際糖尿病連合が2007年に発表した「食後血糖値の管理に関するガイドライン」によれば、食後高血糖もガンの発症リスクを高めるということです。

例えば、食後高血糖はすい臓ガンの発症に関わっている可能性があります。成人男女1383万5658人を対象とした前向き大規模コホート研究において、すい臓ガンの死亡率と負荷後血糖値との間に強い関連が認められました。

食後血糖値

食後血糖値

負荷後血糖値121 mg/dl未満に保たれた人と比べて、200 mg/dlを上回った人のすい臓ガンの発症リスクは2.15倍でした。この関連は女性よりも男性で強く認められました。

食後高血糖がすい臓ガンのリスクを高めることは他の研究でも認められています。また1995年に行われた全米栄養健康調査では、男性の糖尿病患者で悪性腫瘍の発症リスクが高かったと報告されました。そのはか欧米の研究報告によると、糖尿病によって発症率が高まるとされる悪性腫瘍には、すい臓ガン、大腸ガン、肝臓ガン、前立腺ガン、乳ガン、子宮体ガンがあります。高血糖がなぜ発ガンリスクを高めるのでしょうか。

仮説としては、高血糖によって活性酸素が発生し酸化ストレスが高まり、DNA障害が生じ、発ガンリスクとなる可能性があります。また高血糖そのものがDNA障害を引き起こし、それが発ガン要因となる可能性があります。

ガン治療のポイントと現状

インスリンの数値が高い人はガンになりやすい

これまで多くの研究で、インスリン抵抗性・高インスリン血症による腫瘍増殖・発ガン促進作用が示されてきました。

簡単にいえば、肥満などによってインスリンの効きが悪くなって血液中のインスリン量が多くなると、腫瘍が増殖したりガンになりやすくなったりするということです。

インスリンの数値が高い

インスリンの数値が高い

そして近年、さらに有力な研究成果が報告されました。2005年の米国糖尿病学会でカナダのサマンサ博士らが報告したもので、1万309名の糖尿病患者を対象に、高インスリン血症の発ガン促進作用を検証したものです。

2006年2月号の『ディアベテス・ケア』に論文が掲載されました。それによれば、「メトフォルミン(インスリン分泌を促進させない薬)を使用しているグループに比べて、インスリンを注射しているグループはガン死亡率が1.9倍高まる、S U剤(インスリン分泌を促進させる薬) を内服しているグループはガン死亡率が1.3倍高まる」とのことです。

サマンサ博士らは、それが体内で分泌されたものであれ、体外から投与されたものであれ、「循環しているインスリンの量が増えると、腫痔の進展や死亡率が高まる」という考えを示しました。

インスリンは人体に欠かせないホルモンではありますが、分泌量や必要量が少なくてすめば、それに越したことはないようです。

さらに2009年に米国で、「空腹時高インスリン血症の女性は乳ガンのリスクが高まる」という論文が発表されました。米国の大規模研究「女性の健康イニシアチブ」の臨床試験から5450人を選び、平均8年間にわたって経過をみたところ、そのうち1 9 0人が乳ガンになりました。

閉経後の女性を対象にしたこの研究では、空腹時高インスリン血症は乳ガンのリスクとなりましたが、高血糖は乳ガンとは関連がなかったという結論です。

空腹時高インスリン血症ということは、米国の女性ですから、肥満によるインスリン抵抗性がおおいに関連していると思います。空腹時高インスリン血症の日本人女性は、そんなにいないと思います。

とはいえ日本人の女性でも「肥満・インスリン抵抗性・高インスリン血症」のある人は、乳ガン要注意です。

高インスリン血症がなぜガンを発症させるのかは、インスリンが各組織の成長因子であることが関わるとされています。

動物実験では、高インスリン血症がさまざまなガン細胞の形成や増殖に関わっているという報告があります。日本でも厚生労働省研究班が「インスリン値が高い男性は大腸ガンになりやすい」という研究結果を発表し、ガンの国際専門誌『インターナショナル・ジャーナル・オブ・キャンサー』2007年5 月号に論文として掲載されました。

研究班は、全国9地域で40〜69歳の男女約4万人を対象に、1990年から2003年まで追跡調査しました。

興味深いのは、男性だけが高インスリン血症と大腸ガンのリスクに関連があり、女性ではみられなかったことです。さらにインスリン値による大腸ガンの発症リスクは、直腸ガンよりも結腸ガンで、よりはっきりと現れました。

インスリン値のもっとも高いグループの結腸ガンリスクは、もっとも低いグループの3.5倍にも上ったのです。

この研究で女性に関連がみられなかったのは、日本人女性は欧米人女性に比べて肥満の割合が低く、インスリン値の高い人が少なかったからではないかということです。ともあれ日本人男性の高インスリン血症は明確な大腸ガンリスクであり、注意が必要です。

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糖質制限食がガン細胞をやっつける? PET検査は糖質を使ったガン検査

糖質制限食は糖尿病だけでなくでさまざまな病気や症状が改善します。糖質というと主食の炭水化物となるお米、パン、うどん、そして砂糖類を含むお菓子類これを抑えるだけでガン細胞をやっつけられるのなら2人に1人というガンに罹患する人を徹底的に減らせるかもしれません。

糖質制限食

糖質制限食

糖質制限食で病気が治る | 主食を食べない糖質制限食ダイエットの効果

現代は、二人に1人がガンになる時代ですが、糖質制限食によるガンの予防・改善効果について考えてみましょう。ガン細胞が活発化する際には、糖質(ブドウ糖)をえさに増殖することがわかっています。

ガン細胞はブドウ糖を正常細胞の数倍も消費し、野放しの成長を続けていきます。早期発見法として注目されている「PET検査」は、ガン細胞が正常細胞に比べて大量のブドウ糖を取り込む性質を利用したものです。

多くの人が健康診断などでガンが見つかると、早い段階でPET検査を実施します。MRIのような筒状の中に入って体の他の部位のガンの有無を調べる検査です。

もう少し、詳細に説明すると、ブドウ糖に放射能を出す成分を組み込んだ薬剤(FDG) を注射して、このFD Gを検知するPETカメラで体内のFDG分布を画像化して調べます。FDGが多く集まっている部位は、ガン細胞の可能性が高いということになります。

多くのガン細胞がエネルギー源として大量のブドウ糖を利用していることは、間違いありません。そしてガン細胞はブドウ糖しかエネルギー源に利用できないことは周知の事実です。

その理由として、ガン細胞のミトコンドリアは、酵素に不備があり正常細胞のようにケトン体や脂肪酸は利用できないことが文献で確認できました。

ミトコンドリアとは、細胞内にあるエネルギー生産装置です。そうすると、「糖質制限食ならガン細胞を兵糧攻めにできるのではないか? 」という発想が生まれます。

たしかに糖質をどんどん摂って、ブドウ糖ミニスパイクをひんばんに起こして、ガン細胞にブドウ糖をどんどん供給するよりは、糖質制限食のはうがブドウ糖の供給量を減らすことはできそうです。

しかし残念なことに、ガン細胞は「グルット」など細胞表面に糖輸送体を獲得していることが多いのです。グルット(糖輸送体) というのは、第1章で説明したように、細胞のブドウ糖取り込み装置でした。

筋肉細胞や脂肪細胞はグルット4で、通常は細胞内に沈み込んでいて、インスリンが追加分泌されたときと筋収縮があったときに表面に上がってきて、毛細血管の血液からブドウ糖を取り込みます。これに対して、脳や赤血球はグルット1を持っていて、こちらは常に細胞表面にあるので、優先的にブドウ糖を取り込めるわけです。

そして、ガン細胞もグルット1などを持っていることが多いので、他の細胞に比べて優先的にブドウ糖を取り込むことができます。これが、ガン細胞が正常細胞の数倍ブドウ糖を取り込める理由でもあります。

したがって、糖質制限食を実践しても、ガンを撲滅することはなかなかできないと思います。しかし、普通に糖質を摂って血糖値を上昇させるよりは、糖質制限食なら食後血糖値の上昇が少ないので、進行が少しは遅くなるという期待はあります。

また、糖質制限食によってすべての代謝が安定するので、免疫系を中心に自然治癒力が高まり、ガンの進行を遅らせる方向に働いてくれる可能性もあります。さらに、糖質制限食によって基準値より高くなるケトン体に、悪性細胞(腫瘍) の成長を妨げる作用があるという論文報告があります。

にんにくの独特のニオイのもとがガンを抑制する

にんにくには、独特の香りや味にクセがありますが、ガンに対する有効成分含まれます。にんにくは、味、香りともに日本人に好まれる味です。元気がないときでもあのにんにくの香りをかぐと食欲がでてきたりします。

にんにく

にんにく

にんにくやタマネギ、ラッキョウなどのネギ頬は、生薬としても用いられるものが多く、まさに医食同源に合致する素材としても知名度が高いものです。健康食品などにもにんにくが含まれる製品がたくさんあります。

にんにくの発がん抑制効果が注目されるきっかけとなったのは、人を対象にした疫学的な統計研究からです。たとえば中国の調査には、次のようなものがあります。「にんにくを年間1.5 kg以上摂取する人は、ほとんど摂取しない人と比較してがんのリスクが0.5倍である」と発表されました。
これは、がんにかかる率は半分になるという証明です。

イタリアの疫学調査でも、胃がんのリスクが低下すると報告されています。その後、世界じゅうで行われている実験や研究から、特に、胃や大腸など消化器系のがんに対する効果が期待されています。

日本で行った実験では、発がん物質を塗布したマウスは皮膚腫瘍が10% 発生したのに対して、同時ににんにく抽出液を塗布すると腫癌発生率が0% に抑えられたという結果がでているほどです。

では、実際にどのような成分ががん予防に働き、作用するのでしょうか。にんにくには独特のにおいがあります。においのもとは含硫化合物、つまり硫黄を含む化合物なのですが、これががん予防の有効成分のひとつです。
含硫化合物は、ものの毒性を消す働きをする、解毒酵素系を活性化させるのです。仮に、体内に、活性化した発がん物質があったとしましょぅ。

このようなときににんにくを食べると、含硫化合物が解毒酵素系を活性化し、それにょって、発がん物質の毒性を消すのではないか、と考えられているのです。
ただし、それだけではないことは明白で、ほかのメカニズムが複合的に協力しあって、より強い発がん抑制効果を示すという考え方のもとに、研究されています。

にんにくにキズをつけたり加熱したり、物理的な力が加わると、アリキシンという物質が生成されます。

にんにくが自分を守るために作る自己防御物質なのですが、これに、発がんのプロモーション段階を抑制する作用があることが実験で証明されました。ニンニクの身を守る物質が、われわれの身も守るという点も興味深いところです。

アリキシンが生成されるには数時間から数日かかりますから、たとえばしょうゆ漬けや、ハチミツ漬けなどにするのは効果的です。

それからもうひとつ。にんにくには、土壌に含まれるセレン(セレニウム)というミネラルをため込むという特性があります。おもしろいことに、このセレンも、がん予防物質として注目されているのです。
土壌中のセレンは無機セレンであり毒物ですが、植物に吸収されると有機セレン(セレンが組み込まれた有機化合物) に変わり、有効に利用できる形になるのです

ニンニクにはその特性があるということです。さて、がん予防のための有効量はどの程度なのか。先に紹介した中国の疫学調査を参考に計算すると、1.5 kgを365日で割った1日約4 g( にんにく1個中のひとかけ) という答えがでますが、確定的な指標ではありません。

とりあえず、現在の段階でいえるのは、にんにくを使うことでおいしい料理ができるのであれば、積極的に利用してほしいということです。
どのような調理法でも、けっこうです。焼いて食べたりするほか、野菜いため、焼き肉の香りづけに使うなど、好みに応じて無理なく、摂取してはいかがでしょうか。

にんにくの健康メモ
https://health-memo.com/garlic/
ニンニクの香り成分で免疫力をアップする | 食材のプロフィール
https://www.hood-memo.info/garlic/

軟らかくて黒い血便は、潰瘍・ガンを疑う

大腸ガンなどのガンになる人の中には、ストレスもなく、食生活もきちんとしているし、朝のトイレも我慢していないなど、とりたてて原因が思い浮かばないのに、便秘が長く続いているというケースの人が一定数います。これは器質性便秘を、疑ってみる必要があります。

器質性便秘の主な原因は、腸そのものの病変です。 大腸の疾患(腸の腫瘍や炎症、閉塞など)で腸管が狭くなったり、また、先天的大腸過長症などで腸の長さや大きさに異常が生じ便秘になります。

器質性便秘には、腸の通過障害によるものと、大腸の異常形態によるものという2種煩のタイプがありますが、最悪の場合は、腸にガンが発生して糞便の出口を塞いでいることもあります。

とくに、ずっと正常な便通が続いていたのに、急に具合が悪くなってきたというときは注意が必要でしょう。これがさらに悪化すると、血便が出るようになります。

正常な排便をしている人の血便は、文字どおり血の色をしていますが、便秘をしている人の血便は黒っぼいものです。軟らかくて黒い便が出たときは十二指腸潰瘍、胃潰瘍、胃ガンなどの疑いがあります。

そしてこれが硬くて黒い便の場合は、大腸ガンの疑いがあります。また、便と一緒に鮮血が出たときは、痔が切れたものだと勘違いすることがありますから、注意してください。いずれにしても、原因のはっきりしない便秘になった場合は、早めに医師の診断を受けて処置してもらうべきです。

すぐに病院に行く決心がつかない場合は、自分で出来る大腸ガン検査キットもあります。