発ガンの仕組み」カテゴリーアーカイブ

ガンを予防するための食事や生活に関する情報。発ガンの仕組み について。ガンは誰もがかかる可能性がある など。

ありとあらゆるガンに悪影響を及ぼす「たばこ」

肺がんだけではなく、咽頭がん、喉頭がんをはじめ、全身のあらゆるがんに影響するのがタバコ。煙に含まれている「ベンツピレン」「フェノール化合物」タバコの「味」であるニコチンや二コチナーアルカロイドが体内で吸収される過程でできる「ニトロソアミン」など多種類の発がん物質朽タバコには存在しています。
「がんの原因の3分の1はたばこにあり」という指摘をする専門家もいらっしゃいます。
最大、最高の発がん物質がたばこなのです。

「1日に吸うタバコの本数× 吸い始めてからの年数」、これが600を超えると、肺がんになる危険度が格段に高い状態であるとの指標になります。
1日に20本吸う人なら30年で肺がんの危険がせまっているという計算です。

しかし、5年以上の禁煙で、非喫煙者に近いところまで発がんの危険率が下がるので吸いたい気持ちもわかりますが硬喫煙者はまず禁煙、節煙を目指します。
本人が吸い込む煙よりも、火のついた先から立ちのぽる紫色の優に多く含まれる発がん物竿もあるので周囲の人への「間接喫煙」の害も多大なので、岡じ嗜好品でもアルコールは、それ自体の発がん性は低レベルです。
しかし、アルコール中にとけ出した発がん物質は体内に吸収されやすく、このためタバコを吸いながらの飲酒は、自殺行為に等しい危険な行為になります。
まずは、1にも2にも禁煙です。抗ガンを考えるならタバコからは逃げられません。

それでは、タバコの害から。

シアン化水素
別名「青酸ガス」といわれます。水溶液が殺虫剤などにも使われるほどの毒性を持っています。
窒素酸化物
自動車や工場の排ガスに含まれ、大気汚染の元凶とされる物質です。
ヒ素
生物に対する毒性が強く、農薬などに使用される物質。単体ヒ素は飲み込むと非常に危険で、死に至る場合もあります。
フェノール
軽い知覚まひ作用を持つ物質。主流煙に比べて副流煙には2 倍近く含まれます。
一酸化炭素
赤血球のヘモグロビンと強力に結び付き、血液の酸素運搬機能を防げます。その結果、体内が酸欠状態に。
アンモニア
虫さされ用の外用薬に使われることもある物質。主流煙に比べて副流煙には50倍近くも含まれる。
タール
やにのようなばったりとしたものの総称をタールといい、強い発ガン物質が含まれる。
ニコチン
最も身近な依存性薬物。神経毒性が強い猛毒。末梢血管の血流を悪くする。
ホルムアルデヒド
合成樹脂の原料に使われる。シックハウス症候群の原因のひとつ。
ベンゾピレン
自動車の排気ガスや焦げた食べ物の一部に含まれる。強い発ガン性物質。

肺がんの最大の危険因子はやっぱりたばこ

肺がんは、男性で7割、女性で2割が発症しています。たばこは70種類の発がん物質(化学物質)が含まれているため喫煙本数が多く、喫煙年数が長いほど肺がんへの危険リスクは高くなります。また10代でたばこを吸い始めた人のほうが肺がんにかかりやすいという研究結果もでています。
大半のたばこはフィルタがついてて体内に発がん物質をある程度防ぎますがフィルターを通さない煙(副流煙」を吸わされたたばこを吸わない受動喫煙者は発がん物質を直接体内に取り込む危険があり喫煙者と同様に肺がんの危険にさらされています。

ガンは誰もがかかる可能性がある

今の社会では、ガンで亡くなるのが当たり前というほど、ガン患者が急増しました。日本人の約4分の1 、最近では3分の1の人、これだけの人ががんで亡くなっているのです。
親戚の中にもガンで亡くなった人が必ずいるはずです。もちろん、ガンと闘病している人も身の回りにいらっしゃるはずです。
昔は、これほど多くの人ががんで亡くなることはありませんでした。10年くらい前は、死亡原因の上位5位以内にさえ、人らないほどだったのです。では、なぜがんはこんなに増えてしまったのでしょうか。いちばん大きな原因は、寿命が延びたことにあります。がんは50才以上になると、とたんに発症しやすくなるのですが、明治・大正時代の日本人の平均寿命は50才未満で、がんになりやすい年齢になる前に、ほかの原因で亡くなっていたわけです。

現在、日本人の平均寿命は80才を超え、世界一の長寿国になりました。人間の体を構成する細胞は、年をとるほど、がん化しやすくなります。ですから、発がんする日本人が増えているのですが、なぜ、年をとるほど細胞ががん化しやすいのか、そのメカニズムを説明しましょう。
体は約60兆個もの細胞が集まってできています。その細胞のすべてにがんの遺伝子が含まれているのです。つまり皆、がんになる遺伝子を持っているのです。それでもだれでもがんになるわけではありません。というのは、通常、がん遺伝子は、細胞の中でおとなしく眠っていて、活動を開始しないからです。
この眠れる遺伝子を目覚めさせる生みの親がいます。イニシエーターと呼ばれる「発がん仕掛け物質」がそれです。イニシエーターによって目覚めたがん遺伝子は、しかし、まだ本物のがんではなく、がんの芽ぐらいのもの。まだひ弱なので、私たちの体に備わっている免疫力や抵抗力で消滅させることができます。ところが、免疫力や抵抗力がなく、プロモーターと呼ばれる「発がん促進物質」の影響を受けると、目覚めたがん遺伝子を持つ細胞は変化し始めるのです。無限に分裂して増殖し、隣の組織や臓器に入り込んで増えたり、遠く臓器に飛び火して増える(転移する) がん細胞となるのです。

このようにがん発症までには、2つの段階があります。それぞれの段階で細胞をがん化する物質、イニシエーターとプロモーターは、身の回りにたくさん存在します。人間は、20才になるとだれでも体のどこかにがんの芽ができています。その芽が発がん物質に20~30年くらいさらされることで、「早期がん」にまで成長してしまうのです。ですから、この20~30年をどのように過ごすかが、がん予防のポイントといえます。

幸いなことに、長年の研究場の結果、食べ物の中にはイニシエーターやプロモーターといった発がん物質の働きを抑える役割を持つものがあることがわかってきました。特に日本人に多いがんは、胃、大腸、食道などの消化器系のがんですから、それだけ食生活、食習慣とかかわりが深いということです。具体的に、どのような食べ物にがん予防の効果があるのか、日ごろからこれらを積極的に食事のなかにとりいれるようにして、がんの芽を本物のがんに育てないようにしたいものです。