月別アーカイブ: 2018年3月

これだけある療法から抜け落ちているもの

現代医学は、ガンを「人頼最大の仇敵」「悪魔の細胞」ととらえているために、手術しててガン腫を切り取ってしまうことを根治手術と考えています。

手術が不可能な場合、放射線や抗ガン剤で抹消することに腐心する、というのが、一般的です。ほかに、比較的体にダメージを与えない方法として免疫療法、ホルモン療法や温熱療法があります。

最新の治療法として、遺伝子治療や血管再生を抑制して、ガンの増殖を阻止しようとする分子レベルでのガン治療も研究が進んできています。

外科(手術)療法
ガン腫だけでなく、周辺のリソパ節や組織を摘険してしまうことが多く、種々のマイナス面が生ずることがあります。

  • ガン細胞を周辺にまき散らす可能性
  • 手術によって体に負担がかかり、その結果免疫力が低下し、逆ににガソを増殖させる可能性
  • ガン周囲のリンパ節、筋肉、他臓器の一部を切除することもあり、機能障害をおこすなどです。

たとえば、胃ガンのため胃を全摘すると、食物が急速に小腸まで達するためにおこるダンピング症候群(吐気、脱力感、動悸、めまい)や貧血(鉄やビタミンB12の吸収障害による)がよくおこります。
乳ガンの手術では、乳房のほか、大胸筋、小胸筋、腋下のリンパ節を切除することが多いため、腕の挙上ができなくなったり、リンパ液の流れが悪くなり、腕がむくんで痛んできたりすることがあります。このように、転移や肉眼的に見えないガン細胞の拡がりを心配し、「念入り」な手術がなされても、ガンの再発や転移は、おこることのほうが多く、「根治」療法のはずの手術が、その意味をなさないことがままある、というのもいなめない事実です。

放射線治療
放射線療法は、細胞の遺伝子(DNA)に損傷を与えてガン細胞を直接殺すか、アポトーシス(細胞の自殺)を誘導したり、細胞分裂を妨げ、ガン細胞の発育、増殖を抑える治療法です。
手術と違い、ガン組織の周囲の組織や器官の働きを保存できますが、放射線が照射された部分の正常細胞も多かれ少なかれ殺傷される欠点があります。
ただし、ガン細胞のほうが正常細胞より放射線による損傷が強いこと、正常細胞ほ損傷を受けた後の復元力が強いこと、この差をうまく利用して放射線療法がなされているのです。
放射線療乾の長所としては、高齢や体力がなく手術に耐えられない患者にもできること、また、肉眼では見えないガン腫の周辺のガン細胞にもダメージを与えることなどがあげられています。
しかし、手術のように、ガン腫そのものを摘出することはできず、ガン細胞を全滅できないことも多いし、何といってもあちこちにガンが転移している場合は、放射線療法はあまり意味がありません。
化学療法(抗ガン剤)
薬物でガン細胞を殺してしまおうという療法。「肺炎や胆のう炎などの病原菌を抗生物質で殺して治療する」という発想と同じで、ガンを人体にとりついた寄生体であると見ている療法です。

白血病、悪性リンパ腫、睾丸腫瘍、絨毛ガンに対しては、かなり効果がありますが、乳ガン、肺ガン、大腸ガン、前立腺ガン、卵巣ガン、子宮体ガンなどの治療には、化学療法単独では、とうてい無理である、というのが、一般論です。
胃、肝臓、すい臓、腎臓、食道、膀胱、肺などのガンに対しては、手術不能の例や、手術後の転移の予防や再発例に用いられることもありますが、その効果は限られている、といってもよいでしょう。
抗ガン剤の作用機序には、

  • ガン細胞のDNA(遺伝子)の合成を抑えるもの
  • ガン細胞の分裂・増殖を抑えるもの
  • ガン細胞を直接死滅させるもの

などがあり、それぞれの「長所」を組み合わせて「多剤併用療法」が行われています。しかし、抗ガン作用の強力な薬剤は、副作用も強い、つまり、正常細胞へのダメージも強いという傾向があるのは事実です。

注射にしろ、経口内服薬にしろ、抗ガン剤は血流に乗って全身の細胞に行きわたり、種々の臓器障害をおこしてきます。食欲不振、吐気、下痢などの消化器障害にほじまり、肝障害、心筋障害、神経障害など体の全臓器に機能的、器質的障害をもたらし、最終的には造血障害をおこして、白血球減少、血小板減少をおこして、抗ガン剤の副作用のために生命を落とすことも少なくありません。こうした全身の細胞への悪影響を最小限にとどめるため、ガンの種類によっては、ガン腫の存在する局所にのみ、抗ガン剤を送り込む方法があります。

集学的治療法
手術、放射線療法、化学療法の「長所」を取り入れて、うまく組み合わせて、延命率を上げようという治療法をいいます。

たとえば、これまで全摘が主流だった乳ガンの手術において、ガン腫とその周囲を少し切り取り、放射線を照射して、化学療法も併用すると治療率が上昇するとか、食道ガンにおいても、放射線療法単独よりも、化学療法を併用するほうが、再発率が少ない…などというものです。

免疫療法
免疫とは文字通り、疫(病気)を免れるための現象です。広くいえば、マツ毛や鼻毛が目や鼻にホコリが入るのを防いでいるのも免疫ですし、涙や鼻汁が塩からいのも、塩分で殺菌するためであり、胃液が酸っばいのも、その強酸で食物の中に混入してくる病原菌を殺すための免疫現象です。

しかし、一般にいわれる「免疫現象」は血液中の白血球による病気から身を守る反応のことをいいます。
白血球の中のマクロファージ、T細胞、NK細胞、キラー細胞…などはガン細胞をやっっけてくれることがわかっています。こうした免疫担当細胞を賦括させて、ガンを治療しようとする試みが、ガンの免疫療法です。

リンパ球のT細胞やマクロファージなどの免疫担当細胞の助けを借りて、ガン細胞を攻撃するという治療法、つまりガンワクチンによる治療法に今、期待が集まっています。

T細胞より分泌され、ガン細胞をやっつけるNK細胞やK細胞を増殖させたり、その働きを強めてくれるインターロイキン-2(IL-2)による免疫療法や、米国のオールド博士が発見したTNFなどがそれです。TNFは、ウサギやネズミのマクロファージよりつくられ、ガン細胞のみを殺し、正常細胞を傷つけず、ヒトに投与しても効果があるという糖タンパク質であることがわかっています。

ホルモン療法
乳ガン、卵巣ガン、子宮内膜ガンの発生には女性ホルモン過剰が、前立腺ガンには男性ホルモン過剰がそれぞれ深く関係しているとされています。

よって乳ガンに対しては男性ホルモン剤のメピチオスタンを投与したり、前立腺ガンに対しては、女性ホルモン剤のエステリオールを処方する、というのが、ホルモン療法です。

蛇足ですが、高脂肪食、とくに、コレステロールの多い食物を食べすぎると、それが卵巣で女性ホルモンの、また、睾丸で男性ホルモンの産生を過剰にし、女性ホルモン過剰→乳・子宮体・卵巣ガンを、男性ホルモン過剰→前立腺ガンをつくってくるとされています。

温存療法
イタリアのボンティンという沼の周辺の住民が、ほとんどガンに羅患しないことを不思議に思ったイタリアの医学界が、種々調査を重ねた結論が、「ンティン沼に棲むマラリアを媒介する蚊によるマラリア感染( 発熱)がガンを予防していた」というものでした。1866年ドイツのプッシュ医博は「丹毒やその他の高熱をともなう病気にかかるとガンが治る患者がいる」ことを論文にしています。

米国のコーリー博士も、「発熱とガンの治療」に関する医学文献を渉猟し、手術不能のガン患者で、丹毒に感染した38人中20人が完全治癒した事実を発見しています。また、甲状腺ホルモンの分泌過多でおこるバセドゥ病の患者にほ、はとんどガンが発生しないというのも、「発熱」が関与していると思われます。
こうした史実より、ガン細胞は発熱に弱いということが類推できますが、昭和53年に国立予防衛生研究所より「人間の子宮ガン細胞を取り出し、32度から43度の間で温度変化を与えて正常細胞と比較してみると、39.6度以上にした場合、ガン細胞は10日くらいで全滅したが、正常細胞ほ痛手を受けなかった」という実験結果が発表されました。こうした研究や実例から、「発熱とガン退縮」の研究もどんどん進められ、昭和59年1月19日に、京都で第1 回温熱療法学会が開かれました。今日、自然療法に近い「温熱療法」への期待は、ますます高まりつつあります。温熱療法の効果の論拠として、

  • ガン細胞のタンパク質は正常細胞のタンパク質より熱に弱い。しかもガン細胞は正常細胞より1.5度から2度高温である。正常細胞は42度以下ならダメージを受けないので、ガン細胞を43度 に温めると、正常細胞は41~41.5度となり、治療が可能となる
  • ガン組織には相対的に血管が少なく、そのため血流も少ない。体温を上昇させた場合、ガン細胞にはたくさんの酸素が必要なのにもかかわらず、十分に供給できず、酸欠のため、ガン細胞は死滅する。

などが考えられています。現在、種々のガンに対して、温熱療法単独が約5% 、放射線療法との併用が約50% 、化学療法との併用が約20%です。温熱療法は、全身温熱療法と局所温熱療法があり、前者は体外循環装置によって血液を取り出して加熱し、体内に戻してやる方法で、後者は皮ふガンや乳ガンなど表在性のガンに用いられ、文字通り局所を温熱で温める方法です。
温熱療法は、脳腫瘍、頭頸部ガン、乳ガン、肺ガン、食道ガン、肝臓ガン、すい臓ガン、胃ガン、腎臓ガン、子宮ガン、皮ふガン、骨肉腫などかなりの種類のガンに応用されています。

分子レベルでの最新の治療法
次のようなものがあります。

  • ガン細胞への栄養血管の新生の抑制
  • ガン細胞を分化させる
  • 遺伝子治療

詳細は省きますが、現代医学の最前線でさまざまな試みが研究・開発されています。このように、新しい治療法も含めて種々の方法が考案、開発されていますが、比較的「自然療法」に近い温熱療法以外は、正鵠を射ていないのではないでしょうか。

これだけの研究がなされながら、総合的に見て、ガン死を減らすことも、ガンの発生を減少させることもできない現実が、何よりの証左です。

正常細胞もいっしょに破壊する放射線療法や化学療法、臓器欠損の後遺症がおこるうらみのある手術療法に比べ、免疫療法や遺伝子療法などの新しい治療法は、生体にダメージを与えない、理論的には理想的な方法のようではあります。

しかし、こうした非侵襲的な治療法も、ガン細胞を悪魔の細胞という立場から見ていることには変わりはないわけです。ガン細胞を血液浄化の細胞と見るガン性善説からすると、免疫療法であれ、遺伝子療法であれ、血管新生を抑制する治療であれ、体の健康を守るために存在するガン細胞を消滅させるような方法は、逆療法ということになるのです。

自分自宅で出来るガン検査

ガンの転移の謎も血液の汚れ

ガン細胞の特徴として、

  • ガン細胞の周囲の細胞が、増殖を自制するように促しても耳を借さない
  • そのうえ、周閉・近隣の組織に浸潤する
  • さらに、血液やリンパ液に乗って遠隔臓器に転移する

などがあげられます。しかし、ガンの原発部位から、他所へ転移しょうと離脱したガン細胞のうち1万個に1個の割合でしか、転移部位に到達できないのです。

原発部位から離脱しても、基底膜と呼ばれる網の目構造に阻止され、ほとんどが細胞死をおこすからです。
よって、メタロブロテアーゼと呼ばれるタンパク質分解酵素を分泌して基底膜を溶解し、そこを突破できるガン細胞は、たったの0.01% 以下ということになるのです。わざこのように、生体内で細胞が移動することは至難の業なのに、ガン細胞は、99.9の死を覚悟しても、なお果敢に転移しょうとするのです。

なぜか本来、血液の汚れの浄化装置であるガン腫は、宿主(人体)が、次から次に過食や肉食、精白食をし、運動不足やストレスが加わったり、化学療法や放射線療法、手術による生体への負担などで、ますます、血液の汚れに拍車がかかると、さらにいくつかの浄化装置をつくるために、あちこちへ転移する必要がある、と考えられるのです。

ガンには、特徴的な症状、つまり、「この症状があるとガンだ」というようなものほほとんどありません。たとえば、食欲不振、心窟部(胃のところ)の痛みや吐気といった症状などは、胃ガンの症状ではありますが、胃炎や胃潰瘍でも、同様の症状があり得るのです。

症状から「ガン」を確診するのほ難しいのです。しかし、「出血」を伴うとガンの確率はかなり上昇します。
たとえば、血便→大腸ガン、血尿→膀胱ガン・腎臓ガン、子宮出血→子宮ガン、血疾→肺ガン…などです。「瘀血」の主症状として出血があることを考えると、やはり「ガン」は、瘀血の一症状と考えられるわけです。

自分の中の発ガン要因を刺激しないために

これまでに述べた、外から入ってくる発ガン物質=血液を汚す物質以外にも、の体の中にも発ガンの原因はあるのです。体の中にも発ガンの原因はあるのです。

年齢

一般に40歳以上はガン年齢といわれ、高齢になるほどガンにかかりやすくなります。医学的には、「加齢に伴い免疫力が低下する」ということになるのですが、自然医学的には、「年齢とともに血液中の老廃物が多くなり、血液が汚れる」といってよいでしょう。

ガンの元凶物質といわれる活性酸素を除去するSODなどの活性酸素除去剤(スカペンジャー) が、40歳をすぎると急激に減少することもガンにかかりやすくなる原因であるとされています。
よって、「ガンの原因は、年をとるからだ」「ガンの予防は、いつまでも若々しくあることだ」といいかえてもよいのです。

性別

食道ガン、肝臓ガン、肺ガン、膀胱ガンは男性に多く発生し、胆のうガンや甲状腺ガンは女性により多く発生します。

その要因は、性ホルモンの差によるものもありますが、輿煙や飲酒など男女によって異なる習慣によることが大きいと思われます。男性の57% 、女性の48% 程度が、胃、大腸、肝臓、すい臓などの消化器ガンで、次が肺、気管支などの呼吸器ガン( 男性20% 、女性11% )です。

遺伝

乳ガン、肺ガン、直腸ガンなどは家族集積性が比較的高いとされていますが、それがそのまま「遺伝」が原因ということにはなりますまい。

なぜなら、家族は、食物、居住環境などの種々生活条件もほとんど同じだからです。確実に遺伝するとされているガンは、小児ガンのひとつの網膜芽細胞腫、色素性乾皮症、大腸の多発性ポリポージスなどむしろごく少数のガンなのです。

ガン遺伝子ほ確かに親から子へ伝わりますが、ガン発症にはガン遺伝子を発症する種々の要因が必要なので、ガン遺伝子をもっていてもガンを発症させるとは限らない、というのが真相です。

血液を浄化するには「生命」を食べることが大事

さて、血液を汚す食品というのは簡単にいえば「生命」のない食物、つまり、タンパク質、脂肪、糖、ビタミン、ネラルなどの栄養素の過不足がある食物といえます。

すべての栄養素がバランスよく含まれているものは、「生命」です。体内の栄養素(構成要素)のうちビタミンB1がごくわずかに不足しただけで、浮腫、強度の疲労、動悸などの症状を表わす脚気になるし、ビタミンCが不足しただけで、壊血病(出血、感染症、骨の脆弱化)がおこります。

科学が発見していない栄養素や体の構成成分ほまだ無数にあると思われますが、このようにたったひとつの成分の不足で、「病気」がおこるわけです。

一般には、「ご飯(白米=炭水化物)に、肉や魚や大豆( タンパク)、天ぶらやバター(脂肪)、それに野菜やくだもの(ビタミン、ミネラル) などなるべく多くの食品を食べ、栄養のバランスをとること」などという指導がなされていますが、そう簡単に栄養のバラソスなどはとれるものではないのです。

「栄養のバランスをとる」ということは「生命をつくり出す」ということと同じ意味であるからです。逆に栄養のバランスをとり、病気知らずの健康体をつくるには、生命のある食物を食べればよいということになります。
活き作りの魚がおいしいのも、もぎたてのくだものがおいしいのも、生命があるからなのです。冷凍した魚と活き作りの魚とでは、分析した成分はほとんど変わらないでしょう。しかし、それを食べる人間の本能ほ、「うまい」とか「うまくない」とかを判断しているわけです。

そこにこそ、科学も人知もおよばない、健康や生命にとってかけがえのない大切なものが、かくされていると考えてよいのです。イギリスのガン学者であるドル博士とベト博士は、1981年に、ガンの原因の35% が「食物」であり、30 %は「喫煙」であることを種々のデータから次のように割り出しています。

  1. 食生活 35%
  2. タバコ 30%
  3. 感染症 10%
  4. 性習慣 7%
  5. 職業 4%
  6. アルコール 4%
  7. 地理的要因 4%
  8. 公害汚染 2%
  9. 薬剤 1%
  10. 食品添加物 1%未満
  11. 化学合成品 1%以下

これらは、本書で主張している血液を汚す物質と考えてよいのですが、これまでご説明してこなかったものについて若干の説明を加えてみます。

3位の感染症は、たとえば、C型肝炎やB型肝炎のウイルスに羅患して慢性肝炎が長く続いている人は、肝臓ガンになりやすい、というようなことです。

食べ方に注意!誘ガン食品 薬

世界的な生化学者であったグリーンスタインやブロンドは、「ほとんどの薬に発ガン性がある」と、すでに1960年代に述べています。

ホルモン剤については、避妊薬が肝臓ガン、子宮ガン、卵巣ガンを、成長不良に使われる成長ホルモン剤が白血病を、子宮内膜症に使用されるダナゾールが肝臓ガンを、月経困難・更年期障害・前立腺ガンに処方されるエストロゲンが乳ガンや子宮内膜ガンを、再不良性貧血に用いられるタンパク同化ホルモン剤が肝臓ガンを、それぞれつくりやすいことについては、かなり以前から認められています。

また、鎮痛剤のフェナセチンは、腎臓ガンや膀胱ガンを誘発しやすいこともわかっています。自己免疫疾患(膠原病など)や、臓器移植後に用いられる免疫抑制剤のアザチオプリンは、皮ふガン、肝臓ガン、悪性リンパ腫、肉腫を発生させる可能性があるといわれています。

しかし、驚くべきことは、抗ガン剤に、発ガン性があるという事実です。当時、東大薬学部の助教授であった首藤紘一先生は「抗ガン剤の多くは発ガン剤である。合成の抗ガン剤に限らず、植物成分や抗生物質として分離された抗ガン剤にも、発ガン性が確認されているものも多い。

むしろ、非発ガン性の抗ガン剤は、代謝括抗物質のほかは例外的である。とさえ述べておられます。

体内にガンが生じると、NK細胞やT 細胞、マクロファージなどの白血球により、ガンの増殖や転移が抑えられます。抗ガン剤による治療中に、白血球が減少し、2000以下になると抗ガン剤の投与ができなくなることがよくありますが、

そう考えると、ガンをやっつける免痺細胞の白血球を減少させてしまう抗ガン剤に、発ガン性があるというのほむしろ当然のことかもしれません。

現在、明らかにされている抗(制)ガン剤のうち、マイトマイシンC 、マイレラン、クロランプチル、サイクロフォスファマイド、メルファラン、ナイトP ジェンマスタードが白血病を、ダウノマイシンやブレオマイシンが肺ガンや皮ふガンを誘発することが明らかにされています。

また、ホジキン病などに用いられるMOPP療法(抗ガン剤を組み合わせる多剤療法)は、白血病をはじめ、胃腸のガン、メラノーマ(皮ふガン)、肺ガン、脳腫瘍、甲状腺ガン、肉腫などを発生させる可能性がある、ともされています。