野菜や海藻などから積極的に食物繊維をとる
食物繊維とは、野菜や穀物、海藻などに含まれる難消化性の繊維のことです。難消化性、つまりほとんど消化されずに体外に排出されるため、栄養素とはみなされなかった時代もあります。
しかし近年、食物繊維にはコレステロールの吸収を抑えるといった機能が明らかになり、生活習慣病予防やダイエットに有用な成分として注目されています。食物繊維が不足すると便秘になりがちになり、大腸がんが発生するリスクが高まります。
急増する大腸がんは40代からが要注意
食物繊維は大腸の中をきれいにお掃除してくれる働きがあるため、便秘防止による大腸がんの予防のためにも横極的に摂取することが推奨されています。この便秘の改善に役立つのが、食物繊維の摂取です。食物繊維は大きく、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維とにわけられ、不溶性食物繊維(豆類、キノコ類、キャベツや大根などの野菜類) は便のカサを増やし、腸を刺激して自然な排便を促します。
一方の水溶性食物繊維(昆布・ワカメなどの海藻類やリンゴなどの熟した果実)は、コレステロールや脂質、腸内の有害物質を吸収し、体外に排泄する作用があります。また腸内細菌の餌となり、免疫機能を高めるともいわれています。
食物繊維の働きによって便秘が改善すれば、便の有害物質もスムーズに排泄され、免疫機能も高まって、がんになりにくい体質につながります。食物繊維を多く含む食品をまとめると、玄米や大麦、イモ類、豆類、野菜類、果物などです。他に昆布やワカメ、ヒジキ、モズクなどの海藻類やキノコ頼も、食物繊維が豊富です。
こうした食品を用いた料理を、意識して増やすようにしたいものです。食物繊維や栄養摂取の面で注意したいのは、コンビニなどで売られている市販の野菜ジュースで野菜を摂取したと思い込んでいる人が多いということです。市販されている野菜ジュースのキャッチコピーに「1本で1 日の野菜がとれる」や「濃縮還元!」などがぁりますが、厚生労働省が推奨する成人1日当たり350g以上の野菜の栄養素が入っているわけではありません。また、野菜ジュースに使われている野菜は、価格の高い国産の物は少なく、安く購入できる中国などの諸外国かち輸入されている物が大半です? こ秒輸入野菜は、輸入における検査基準を数字上はクリアしているものの、残留農薬などの点において完全に安全とはいいがたいのが実状です。
このような野菜を海外から輸入してくる際には、野菜を加熱しておおよそ8分の1の体積に濃縮し、この濃縮した野菜を冷凍して、日本国内に運搬し輸入します。濃縮することにより体積が8分の1程度になっていますので、船便などで運搬する価格も一概にはいえませんが、おおよそ8分の1程度になり、コストを大幅に削減することができます。加熱して濃縮し、運搬してきた野菜に水分を加えて元にもどした物を「濃縮還元」といいますが、ここに消費者にはわからないトリックが存在します。
景品表示法上、商品の原産地は「商品の内容について実質的な変吏をもたらす行為」が行われた国とされていますので、輸入した濃縮還元果汁に日本国内で水分を加えて野菜ジュースを戻す過程は実質的な変更に当たり、この野菜ジュースを「国内産」として売り出すことが可能になります。
食物繊維が多量に含まれていると飲みにくさが出るため、あらかじめ取り除いていることも多く、また加熱などにより栄養素もかなり失われています。添加物や塩分も多く、飲みやすくするために大量の果糖が含まれていることが多いため、砂糖を一気に飲みはすようなものです。決して市販の野菜ジュースが生の野菜摂取の代わりにはなり得ないと理解してください。
水溶性食物繊維、不溶性食物繊維のバランスのとれた健康食がイサゴールです。野菜が苦手な方でもしっかり食物繊維がとれます。
イサゴールhttps://constipation-guide.net/natural/?p=421