肉などの加工食品は摂りすぎない(赤肉、ソーセージ、ハムなど)

食材の中でがん発生との関連が指摘されているのが、肉類や肉の加工品です。欧米の研究では、肉食が多い人ほど大腸がんが増えるという研究結果が報告されています。

肉類を多く摂取すると、がんが増える理由は、調理や加工の過程で生まれる代謝物質に発がん性がある、あるいは肉食が多いと腸内細菌が変化し、それががん発生を増やすなど、いくつかの仮説があります。

しかし決定的な理由はまだ判明していません。おそらく一番の問題は、肉類を多く食べると必然的に動物性脂肪の摂取が多くなることです。動物性脂肪は血管や体内に蓄積されやすく、肥満や動脈硬化、高血圧、脂質異常などを引き起こしやすくなり、腸の粘膜がベトベトと油っぼくなってきます。こうした生活習慣病の進行や腸の状態によって、がんを発生しやすい体内環境を引き起こすことは想像に難くありません。

欧米では、がんや生活習慣病の予防のために、赤肉(牛肉や豚肉、羊肉など四足動物の肉)の摂取を週に500グラム以内にすることをすすめています。

ごく平均的な日本人の食事では、牛肉・豚肉の他に、鶏肉や魚肉を組み合わせてバランスよくとっている人が多いため、それほど肉類摂取に神経質になる必要はありません。しかし、毎日のように牛肉を多く食べている、300グラムの牛ステーキを週に何度も食べるといった食習慣の人は、見直しを検討したはうがよさそうです。

赤肉と合わせてソーセージやベーコン、ハムなどの肉の加工品を多く食べる人も同様です。魚介類や野菜もバランスよくとって、肉類だけに偏らないようにしてください。

ただし肉類を避けるあまり、まったく口にしないというのも、逆に問題になることがあります。肉類のとり過ぎは確かに生活習慣病やがんのリスクを上げますが、肉類はもともと私たちの体の細胞の材料となる良質な動物性たんばく質です。

特に60歳以上の世代では、肉類をはとんど食べないために低栄養に陥ったり、筋肉量が低下しているケースも見られます。ぉぉまかにいえば、50~60歳までの世代で肉類の摂取が多いと自覚のある方は肉類控えめを心がけ、60歳を過ぎたら、むしろ長質な肉や魚などのたんばく質を多めに、と覚えておくといいでしょう。

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