ほとんどのガンは、食生活によって予防できます。というのは、日本人に多いガンは、胃、大腸、食道などの食生活とかかわりの深い消化器系のガンだからです。
食生活で難しいのは、毎日3食も気を配ることにあります。
まず次の「食生活診断テスト」で、あなたの食生活を点検してみてください(「はい」の数で診断します) 。
- 朝食を食べないことがある
- 満腹になるまで食べる
- 22時過ぎまたは、就寝時間の3時間前まで夕食や夜食を食べる
- 野菜は好きなほうではない
- 緑黄色野菜は食べない日がある
- 豆、イモ、海草、きのこ、根菜を一品も食べない日がある
- 肉は霜降りなど脂身のたくさんあるものが好き
- 漬け物やつくだ煮、梅干しなど、塩辛いものが好き
- 1 日1 食以上は、外食である
- 果物はあまり食べない
- 加工食品を1日に3品以上食べる
- 牛乳を1 日1 本(200ml)飲むことははとんどない
- 熱い食べ物や飲み物が好き
- お酒が好き
- 甘いもの、お菓子が好き
判定 「はい」の数
「はい」の数が0~2個/食生活レベル【優】
たいへん健全な食生活です。いまの食生活を維持しながら、さらに適度な運動と休養をとってストレスを発散するとよいでしょう。このまま続けましょう
「はい」の数が3~5個/食生活レベル【良】
まあまあよい食生活は達成できているようです。でも油断は禁物。実行できている点は維持しながら、「はい」の数をひとつでも減らすよう、心がけましょう。
「はい」の数が6~8個/食生活レベル【可】
やや危険な食生活に傾きっつあります。実行しやすいところから、「はい」の数を減らしていきましよう。まずは「はい」を3つ、減らすことを目標にしましょう。
「はい」の数が10~16個食生活レベル【不可】
たいへん危険な食生活です。このままではがんをはじめとするさまざまな成人病にむしばまれてしまいます。今すぐに、食生活の改善をしましょう。
がんになりやすい人と兆候
体調や体には、なかなか治らない痛み、以前はなかった違和感、形の変形、さわったときの異常感などはないでしょうか?。
各臓器ごとのがんの前兆症状と、そのがんになりやすい人をまとめていますのでチェックしましょう。
もちろん、気になる症状があったとしても、それが即「がん」の症状につながるわけではありません。でも、何か、自分のなかでひっかかるものを感じるならば、早めに医療機関で検診を受けて、専門の医師の診断を聞いてみましょう。検診の結果を恐れて、先送りにしてはいけません。
また、まだ症状がないからといって、無茶な生活をつづけるのも問題です。がんは、それと気づかぬ間にも進行する病気だからです。食生活の改善でも禁煙でも、できることからひとつずつ、生活を改善していきましょう。
生活改善というのは、「本気」にならないと改善できません。診断で「優」「良」でなかった人は本気になりましょう。
- 脳腫瘍…脳腫瘍こは30種類以上あり、一概には言えませんが、頭痛、吐き気、視野が狭くなる、言語障害、運動障害などがあります。
- 咽頭ガン…たばこを吸う人、50才以上の男性に多く発症します。声のかすれ、のどのつまり感、のどの連和感などがあります。
- 甲状腺ガン…3 0~50代の女性に多く、首の腫れ、のどぽとけの下のしこり、体重減少などがあります。
- 皮膚ガン…強烈な紫外線を浴びた人、放射線を大量に浴びた人などに多く発症。シミ、難治性のただれ、傷あとのただれ、ホクロの変化などがあります。
- 乳がん…高脂肪の食事が習慣化している人、初潮の早かった人、少産、独身、高齢出産、閉経のおそい人、家族に乳がんになった人がいる、30代以上の人、太っている人などに多い。乳房のしこり、ひきつけ、えくぼのような陥没、乳頭からの異常分泌などの症状がある
- 食道ガン…喫煙者、アルコール依存の高い酒を飲む人、熱々の食事を好む人などに多い。食道のつかえ感、通過痛などがあります。
- 肺ガン…喫煙者に多い。血痰、膿性の痰、共通、咳などがあります。
- 胃ガン…喫煙者、塩辛いものが好きな人に多く、食欲減退、胃のもたれ、つかえ感、痛み、吐血、下血などがあります。
- 肝臓ガン…肝炎、肝硬変などを患っている人、輸血を受けたことのある人、肝臓がんになった近親者がいる人などに多く、疲労感、黄疸、右上腹部の痛みなどがあります。
- 胆道ガン…コレステロール系の胆石のある人、50才以上の女性に多く、嘔吐、悪心、黄疸、右上腹部の痛み、右背部の痛みなど
- 膵臓ガン…因果関係がまだよくわからないが、タバコを吸う人に多いことは指摘されている黄疸、上腹部、背中の痛み、体重減少などがあります
- 大腸ガン・直腸ガン…高脂肪の食事をする人、食物繊維の摂取の少ない人、血縁に大腸ポリープになった人がいる人、大腸ポリープがあるといわれた人などに多い。下痢、便秘、血便、下血、粘膜便、粘血便、下腹部の痛みなどがあります。
- 膀胱ガン…喫煙者、化学物質lこ接する職業の人、50才以上の人などに多く、血尿、尿が出にくい、尿の滞りなどがあります。
- 前立腺ガン…60歳以上の男性に多く、尿の切れが悪くなりしずくがたれる。夜間の尿が頻回になる。残尿感がある。
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