食塩は、発ガン物質そのものであありませんが、胃ガンを招く作用がある要注意物質です。
濃度の高い塩分は、胃の粘膜を溶かしてしまいます。
胃の粘膜がとけてむき出しになった胃壁は、慢性胃炎や潰瘍を起こしやすくします。
そこに発ガン物質がガン化すると塩分がそのガン化を促進させることも動物実験で確認されています。
ここ数年、脳卒中予防や高血圧の改善としての「減塩」が普及してきました。その効果で、わずかずつですが、胃がんは減少しています。
それでも、統計的にみて、日本人が諸外国にくらべ胃がんを起こしやすい国民であることに、変わりはありません。私たちの塩分摂取量は、まだまだ適量を超えているのです。
塩分は、1日10g以下が望ましい摂取量です。
血圧を上昇させる危険因子を熟読してほしいと思います。
塩辛やつくだ煮など塩分の多い食品をたくさんべたり、塩やしょうゆゆなどの調味料のかけすぎをやめれば、胃がんだけではなく食道がんのリスクも抑制されます。がん予防のためには、塩辛いものが好きな人ほど、減塩が必要です。
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