コーヒーといえば、カフェインの作用ばかりが強調されてしまい、刺激が強いとか胃に負担をかけるという理由で「体に悪い飲み物」という印象がまつわる噂好品です。
実際、胃酸の分泌を活発にするコーヒーはこの作用がプラスに働くと胃の消化吸収を高めますが、マイナスに働くと胃弱の人などは胸やけのような感じを起こします。胸焼けを起こしてもコーヒーを飲みたい人が多いの事実です。
胃腸の弱い人には、コーヒーは悪いイメージが定着しています。
たしかに飲みすぎはいけません。過ぎたるは及ばざるがごとし、ですから。コーヒーの場合は「1日3杯程度ならば、コーヒーを飲む食生活をする人のほうが、胃がんの危険は半減する」ということが調査で確認されています。
1985年から96年までの1年間、名古屋市在住の約2万人を対象に、がんと食生活について追跡調査をしました。この間に、胃がんにかかった人は262人。この人たちをもとに、胃がんにかかる危険率を割り出しました。すると、コーヒーをまったく飲まない人の危険率を1とした場合、1日1~2杯飲むの危険率は釣66% 、1日3杯以上飲む人の危険率は約50% と、いずれも低いことが明らかになったのです
(危険率を割り出す際には、明らかに喫煙や食事の影響によって発がんしたと思われる被験者を除外し、統計的に補正)。
この調査では、粉末をお湯でとかして飲むインスタントコーヒー、ひいた豆へお湯をそそぐレギュラーコーヒー、缶コーヒー、ミルクや牛乳や砂糖などを加えているかいないか、こういったことでの区別はしてありません。どのような飲み方であれ、1日3杯以上コーヒーを飲む人のほうが、胃がんになる危険率が半分であったというわけです。
体に悪いというイメージのコーヒーが、胃がんについては、プラスの要素を持っているのです。意外に思われるかたが多いことでしょう。この理由はいくつか考えられます。まず、コーヒーには、がんを引き起こすもととなる活性酸素の働きを抑える成分が含まれていること。クロログン酸やカフェ酸といった成分がそれです。また、コーヒーをまったく飲まない人は、胃がんになりやすい日本型の塩分摂取量の多い食生活をしがちという面もあります。
朝、目覚めの1杯、仕事途中での1杯、気分転換のための1杯など、1日3杯程度のコーヒータイムには、もはや不安感、罪悪感はいりません。胃がんだけでなく直腸がんについても、1日3杯以上飲む人の危険率は46% と、半分以下であるという調査結果も出ているほどです。
コーヒーを選ぶ際のポイントは、無農薬 コーヒーです。
いくらコーヒーにプラスの要素があっても農薬をガンガン使ったコーヒー豆は、おすすめできません。
もうひとつメモとしてこちらのページによればおいしいコーヒーは硬度の低い軟水でいれるとマイルドで香り高い味わいになるようです。せっかくならできるだけおいしいコーヒーを続けて飲むようにするといいでしょう。
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