ほうれんそうのβカロテンが発ガンを抑制

ホウレンソウはβカロチン、ビタミンCやEなどが豊富に含まれる栄養価の高い野菜ですいずれもがん予防に効果的な成分ですが、なかでもβカロチンに強力な抗がん作用があることは周知のとおりです。

では、どのようにしてがんを予防するのでしょうか?がん発生のメカニズムは次のとおりです。

人間はは誰もが、がん遺伝子を持っています。しかし、そのままでは、じっとしていて、何の悪さもしません。このおとなしいがん遺伝子を、活発に働くがん遺伝子を持った「異常細胞」に変えるのが発がん物質(発がん・イニシエーター」 です。
異常細胞になっても、まだ一人前のがん細胞ではなく、がん細胞の卵にすぎません。
一人前になるには、卵をふ化させて育てる物質〈発がん・プロモーター)が必要となります。発がん・プロモーターが異常細胞に働くと、細胞膜や細胞の内容に変化が起き、細胞内に毒性の強い活性酸素が発生します。
この活性酸素が、細胞核の遺伝子の異常を引き起こし、活性化したがん遺伝子と協力し合って、異常細胞を本物のがん細胞に育て上げるのです。そしてがん細胞が分裂増殖し、発病する仕組みです。

以上が現在までにわかっているがん発生のメカニズムのひとつですが、たとえ活性酸素が発生しても、これを除去してしまえばがん細胞は完成されないのです。
ここでβカロチンの出番です。βカロチンは抗酸化物質といい、物質の酸化を防ぐ作用があります。
つまり、発がん・プロモーターがつくる活性酸素を取り除く「排泄物質」 として、がん細胞の誕生を手前で阻止するのです。
次に、がん細胞ができて発育増大している場合を想定します。

βカロチンはこの時点でも活性酸素を一掃しながら、その分裂増殖を抑制しています。そのうえβカロチンには免疫細胞の生産をふやし、その働きを強化する作用があります。βカロチンにより強化された免疫集団が、がん細胞を排泄してくれれば、発病は抑えられるわけです。
このようにβカロチンは活性酸素を除去し、免疫力をアップすることでがん予防に役立っています。ビタミンCやEにも同様な働きがあり、これらをバランスよく含むほうれんそうは、まさにがん予防食品といえるでしょう。
がん予防には、毎日6mgくらいのβカロチンが吸収されるようにとると効果を発揮します。

効率よくβカロチンを摂取するなら、油といっしょに摂取のがおすすめです。軽く妙めてみそ汁に入れたり、シチューなどの汁物にすると含量の約60~70% 、煮た場合は20~30% が吸収できます。生の場合の吸収率は、およそ10%程度です 。
ゆでた場合にはほとんどがゆで汁に流れ出てしまうので、効率の点ではあまりよくありません。ゆで汁まで食べられるメニューであればいいでしょう。ゆで汁を捨ててしまう場合には、ゆで時間はできるだけ短くします。
栄養豊富で抗酸化作用が強いほうれん草

しかし、せっかくβカロチンなどをたっぷりとっても、タバコを吸っていたのではまったく意味がありません。。タバコの煙がつくる活性酸素を消すために、βカロチンが多量に消費されるうえ、タバコ自体、発がんのイニシエーターでありプロモーターでもあるからです。がんを予防するためには、食事と生活の両方に十分配慮してほしいと思います。
当然、タバコを吸う近くで煙を吸い込んでも同様です。禁煙はこちら。

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