ブロッコリーに含まれるカロチン、ビタミンC 、ケルセチンがガンを抑制

ブロッコリーは、古くから中国でかいらんは「芥藍」といって、古くから漢方の素材として利用されてきた歴史があります。
日本にブロッコリーの人気が定着したのは食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富で、特に、ビタミンCとビタミンA(カロチン)、カルシウム、鉄に富んでいることが知られたからです。
特に活性酸素除去効果が高いことから女性の「美容」面から注目されている野菜でもあります。

また、ブロッコリーは北海道から沖縄まで、全国各地で生産されています。その中で沢山作っているのは北海道と愛知県、埼玉県です。この上位3県は年により入れ替わったりしていますが、常に上位にいます。全国どこでも手に入るのがメリットです。

ブロッコリーは、通年安定して流通していますが、本来最も美味しい旬の時期は晩秋の11月頃から冬2月頃です。特に春まきで夏に収穫されるものは青虫などの害虫対策に多量の農薬が使われる事もあるのでおすすめできません。

ビタミンAの発がん抑制効果はすでに周知のとおりで、肺がんや乳がん、食道がん、大腸がん、胃がんなど、多くのがんを予防します。

1日に食べたいブロッコリー10gという量は、だいたい1株の半分くらい。これに含まれるビタミンCは160mgです。ビタミンCのがん予防効果には、ニトロソアミンという発がん物質が体内にできるのを抑制することがあります。このビタミンCを身近な食品のなかで、現実に可能な量で、無理なく、効率よくとれる食品は、ブロッコリーをおいてほかにはありません。カロチンもビタミンCも、がん予防に有効な栄養素として、あまりにも有名ですが、しかし、ブロッコリーの発がん抑制効果の本領は、フラボノールの一種である「ケルセチン」の作用にあります。

カロチン、ビタミンC 、ケルセチンの3つの物質は、活性酸素の働きを抑え込んで発がんを抑制する3大がん予防成分なのです。また、アメリカでは、ブロッコリーに含まれている「スルホラファン」に、発がん抑制効果があると認められています。
スルホラファンは、ビタミンCとは追って熱に強く、電子レンジや加熱による調理をしても成分が破壊されません。
スルホラファンを与えた動物には、腫瘍の発生が少ないという実験結果が出ています。
また、食べて数時間で作用するといわれます。また、ある種の酵素がスルホラファンに作用して、さらに発がん抑制効果が高まっているのではないかという説もあります。
その酵素は、ブロッコリーやカリフラワーのなかに存在していると指摘する専門家もいます。最近は、ビタミンなどのよく知られている栄養素ばかりではなく、「ケルセチン」とか「スルホラファン」など、耳になじみの少ない成分に研究者が注目をしています。ブロッコリーにも新しく発見されたような栄養成分が多種多様あり、がん予防食として有効利用したい野菜なのです。

コメント

  1. […] 者はビタミンCのもつ抗酸化作用によって、ガン化しやすい上皮細胞が酸化されず正常に保たれるからだろう、と考えています。 ガンにはビタミンCが豊富なブロッコリーがよいでしょう。 […]

  2. […] 25 ブロッコリーに含まれるカロチン、ビタミンC 、ケルセチンがガンを抑制 […]

  3. […] で、ゆでなくても大丈夫。ラップをし、レンジで加熱すれば栄養成分の損失を最小限にとどめることができます。 ブロッコリーに含まれるカロチン、ビタミンC 、ケルセチンがガンを抑制 […]