りんごの「ペクチン」は大腸ガンを予防

ここ数年、わが国では肉類の摂取量がふえ、食物繊維の摂取量が落ち込みつつあります。
動物性食品の摂取過剰と食物線維の不足は、さまざまな健康被害の原因となります。
こうした理由から大腸がんが激増してきました。
腸ストレスの専門サイトでは、「最近の日本人の腸の傾向とさまざまな症状」ということで現代人の腸ストレスについて記載があります。
大腸には100種類、100兆個もの細菌がすみつき、乳酸菌(ビフィズス菌など) と腐敗菌(大腸菌など) が絶えず勢力争いをしています。
この勢力争いを大きく左右するのが食生活です。腐敗菌のエサは、肉などの食べカスが含まれるタンパク質ですが、乳酸菌は食物繊維などの糖質を好物としているのです。
つまり、肉をとりすぎれば腸内に腐敗菌が増加します。
食物繊維を豊富にとれば、乳酸菌がふえ、腐敗菌が繁殖しにくい腸内環境がつくられるのです。
特に、リンゴなどの果物に含まれるペクチンという食物繊維は、それ自体が腐敗菌の生育を抑える強力な静菌作用を持っていますから、リンゴを常食すれば、腸内の腐敗菌をペクチンで抑え込む効果が期待できます。
ヨーロッパでは昔から、「1日1個のリンゴで医者いらず」と伝えられています。このことわぎの意味を思い出していただくために、ラットにリンゴのペクチンを食べさせる実験を行いました。

ラットを3つのグループに分け、A群には普通のエサを、B群にはオレンジのペクチンを20 %含むエサを、C群にはリンゴのペクチンを20%合むエサを与えながら、大腸がんの誘発剤を週1回、計10回にわたって注射するという実験です。
発がん剤の注射を始めて30週後にラットの腸を調べてみると、A群では83%に大腸がんができていたのに対して、オレンジのペクチンを食べたB群では55%に抑えられました。
リンゴのペクチンを食べたC群ではさらに低く、がんの発生が38% に抑えられたのです。これは、ペクチンの摂取量によって乳酸菌がふえたことの効果です。

乳酸菌は、また別の面でも大腸がんの予防に関与しています。大腸に流れてきた発がん物質は、腸管の粘膜を刺激してがんを誘発すると、一部は吸収されて血液中に入り、肝臓へ送られます。
しかし、肝臓ではグルクロン酸の働きで、発がん物質は無害に変えられます。これを、グルクロン酸抱合体といい、胆汁といっしょに十二指腸に排泄され、大腸を通過して便といっしょに排泄されます。ところが、腸内に腐敗菌が多いと腐敗菌はβグルクロニダーゼという酵素をつくり、せっかく無害になったグルクロン酸抱合体を、再び発がん物質にしてしまうのです。
その一部が再び腸管から吸収され肝臓へゆき、その後も腸と肝臓をぐるぐる循環するわけですから、大腸がん発生の危険性は高まるばかりです。
というのは、大腸に流れてくる発がん物質がたとえ1でも、10回循環すれば、発がん物質が10あるのと同じことになってしまうためです。

そこで、先の実験の際、発がん物質をつくるもとになるβ グルクロニダーゼが、便中にどのくらい含まれているかも測定しました。結果、普通のエサを食べたラットにくらべ、リンゴのペクチンを食べたラットの腸内では、β グルクロニダーゼの活性が10 % にまで低下しているのが確認されました。リンゴのペクチンは、このように、β グルクロニダーゼの活性を抑え、発がん物質が腸と肝臓を循環するのを断ち切り、大腸がんのリスクを減らしてくれるのです。この循環を断ち切ることは腸をきれいにするため、がんが肝臓に転移するリスクをも軽減することにもなります。

実際、別の実験ではリンゴのペクチンを含むエサを与えることで、がんの肝転移が93% から54% にまで抑えられることが確かめられています。1日1個のリンゴで、腸をきれいに保ち、がんを防ぎたいものです。

りんごの主な産地は、青森がダントツ。後に長野が続きます。その他にも、東北地方や一部北海道などからも出荷されています。こうした産地のものを選ぶといいでしょう。
旬は、品種にもよりますが、おおむねリンゴの旬は秋から冬と言えます。霜がおりるぐらいの時期からが一層おいしくなります。
選び方のポイントは、まず、色ですが、赤いリンゴの場合はお尻の方までしっかりと紅くなっている物の方が熟しているものになります。上が紅く下の方が緑の物は完全に熟していないので、酸味が強いと思って良いでしょう。青リンゴの場合は全体に色むらが無い物を選びます。

腸内環境を整え免疫力向上、便秘、ガン、糖尿病、アトピーを防ぐリンゴは万能薬

りんごの「ペクチン」は大腸ガンを予防」への1件のフィードバック

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