コンプなどの海藻には、特有のヌメリ成分があります。あのヌルヌルのなかに、なんとがん細胞を自殺に追いやる成分が含まれていることが確認されています
コンプのヌルヌルに含まれる「フコイダン」という多糖頬によるものです。
研究を進めるなかで、コンプにFとUの2種顆のフコイダン分子が存在することがわかりました。そして、この2 つのうち、がん紳胞を自殺に追いやるのが「U-フコイダン」だということがわかりました。
U-フコイダンは、何も特別な方法でなくとも、ふだん口にするコンプからも摂取できます。ただ、U-フコイダンは、だしをとる程度、すなわち、沸騰直前に取り出していてはまったく出てきません。コンプをそのまま食べてこそ効果を期待することができるのです。
それを裏づける証拠として、コンプの消費量とがんによる死亡率の統計があります。コンプの消費量のトップは富山市、次が那覇市ですが、がんの死亡率は沖縄県が最も少なく、富山県はむしろ悪いほうに近いのです。これは、富山県ではコンプをだしとして使うのに対して、沖縄ではそれを昆布ごと食べるせいだと思われます。鍋料理のいちばん最後に残った汁とコンプを食べる、これが最高です。「残り物には福がある」とは、まさにこのことでしょうか。
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[…] 昆布に含まれるフコイダンは、がん細胞を 自殺させる作用がある […]