手術後の痛みには、腹部を開くときの手術創と内臓器を手術操作したときの痛みの2種類があります。以前は、痛み止めを使うと回復が遅れるとされ、薬の量を多くして痛みをやわらげる方法はとっていませんでした。このため、手術後には転げまわるほど痛かったという話をよく聞くことでしょう。
しかし、現在では痛みを安全かつ確実に止める方法がこうまくがいますい確立しました。「硬膜外麻酔」です。背中の脊髄を包んでいる3枚の膜の一番外側、つまり硬膜外のスペースに細いチューブを入れて麻酔薬を注入する方法です。硬膜外麻酔は手術中や術後に何回でも少量ずつ注入することができます。手術の大きさに関係なく、使用できる点もメリットの1つです。ただし、心臓や脊椎骨に異常のある場合は使うことができません。
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