上部消化管X線造影検査

バリウムと発泡剤を別々に飲んでから、検査台に横になります。食道、胃、十二指第腸をいろいろな角度から撮影するため、検査台を上下に動かしたり、体位を左右に変りついえたりします。たとえば、立位の撮影では胃の形がきれいなカーブを描いているかを見ます。
大わんがへこんでいたり、小わんがひろがっていたりと形がスムーズでない場合は、何か病変があることを疑います。うつぶせの姿勢のときは胃の前壁の病変を、あお向けの姿勢のときは胃の後壁の病変を観察します。検査の時間は約10 分程度で、検査による苦痛はありません。

注意事項

検査前に腸の動きを止める薬(ブスコパン) を投与します。が、この薬は緑内障、やく不整脈、薬物アレルギーの人には重篤な副作用(緑内障では眼圧が上がる。
不整脈では頻脈になる。薬物アレルギーの場合はショック症状や呼吸停止、全身発赤などしっかんが出る) が見られるため、これらの疾患を持っている人はあらかじめ医師に申し出てください。
その場合はグルカゴンという薬を投与します。グルカゴンは血糖を上昇させる副作用があるため、糖尿病の人は事前に申し出てください。検査当日は注射薬などを使用します。運転に影響が出るため、車での来院は避けてください。

検査前日

検査前日の夕食は遅くとも午後9暗までに摂って下さい。以後は絶飲絶食です。

注意事項

前日の遅い時間まで食事をしたり酒を飲んでいたりすると、胃を休める時間がないため、翌朝の検査中に胃粘膜から胃液が多く出てしまいます。胃のむくみも起こります。その結果、胃粘膜組織の細かい部分を観察することができず、早期がんを発見しにくくなります。

検査当日

これまでに、胃潰瘍の既往歴があれば申し出て下さい。検査手順は、まず発泡剤を飲んでから、バリウムを牛乳ビン1本程度の量飲みます。
このとき撮影する角度によって、バリウムの飲み方を変えてもらうため、医師や検査技師の指示通りにゆっくり飲んでください。たとえば、胃の前壁に病変がある場合は、検査台に腹ばいになって飲んでもらいます。
患者さんが勝手に一息で飲んでしまうと、検査画像を細かく観察することができません。検査後1時間程度で、普通どおりに食事することはできますが、消化のよいものを選びましょう。

注意事項

検査前に喫煙すると、胃液が多く出てしまい、早期がんを発見できるような精密な画像を撮影することができません。検査前に腸の動きを止める薬を注射することで、気分がボーッとすることがあります。
さらに、検査中、台が上下に動くことで低血糖を起こしやすく、気を失ったり、検査台から落ちてしまったりする人も見られます。検査を受けているときに気分が悪くなったら、必ず手をあげるなどの方法で知らせてください。

検査前日
  • 夜9時までに飲食をすませる
  • 夜9時以降まで飲食すると、検査当日に胃がむくみ、胃液が多くでるため、胃粘膜の細かい部分が観察できない。

 
検査当日
  • 胃腸の動きを止めるブスコパンを注射します。
  • 緑内障、不整脈、薬物アレルギーのある方はブスコパンを使えません。必ず申し出て下さい。造影剤ブスコパンの影響でまれに目の調節障害や動悸がおこる場合があります。車で検診に来ることは避けましょう。

  • 指示通りにバリウムを飲む
 
     

検査中はげっぷが出そうになるかもしれませんが、がまんしてください。げっぷをすると、せっかく発泡剤で膨らませた胃の中の空気が出てしまい、胃がペちゃんこになってしまいます。きれいな映像を撮るためには、胃を膨らませておくことが必要なのです。

検査後

検査後にはバリウムの排出をうながすため、通常病院から下剤を処方し、お渡しします。検査後あるいは帰宅後に服用します。早くバリウムを排出するために、水分をとたくさん摂るとよいでしょう。2、3日間はバリウムによる硬い便が出ますが心配はいりません。
検査後、帰宅してから腹痛が起こった場合は、すぐに検査を受けた病院に連絡してください。

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