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胃がん の治療法 についての情報。 胃がんに効く漢方 や 抗がん剤による胃がんの治療「胃がんによく効く抗がん剤」 など。

苦痛を軽減させるための治療

がんの治療では、手術で病巣を根こそぎ切除することがファーストチョイスになりますが、症例によっては、病巣を全部取りきることはできないが、何か患者さんの苦痛をやわらげる、生活の質(QOL)をあげることを目的とした治療です。

たとえば、「疼痛を弱める」「食事を取れるようにする」などです。「末期がんで貧血の治療だけをする」というときにも末期がんには手をつけられなけため、貧血の治療だけをして患者さんの苦痛を取り除くことがあります。

「姑息的切除」という場合は、がんの一部を切除して、消化管のつまりを取り除いたり、神経への圧迫を防いで患者さんの生活の質(QOL)をあげることです。

特別な治療法例「胃がんの肝転移の治療法」

抗がん剤や放射線のほかに、肝転移を治療する方法です。
肝転移再発が孤立性な場合(肝臓にがんの転移巣が1つできる)は、治療法にいくつかの選択肢があります。大きさが2cmまでの原発巣のがんであれば、どれも手術する場合と同等の効果が報告されています。

  • 塞栓療法(TAE)
    がんにつながる血管(動脈) にスポンジの粉や金属のコイルを流して血管を詰まらせて、栄養や酸素の供給を止めてしまう方法。がん細胞を壊死させます。
  • マイクロウェーブ療法
    がん単に特殊な針を刺して、電磁波を流して焼き切ってしまう方法。
  • PEIT療法
    がん巣に直接針を刺して、100%濃度のアルコールを注入して壊死させてしまう方法。しかし、胃がんで肝臓に転移する場合は、多発性転移(肝臓にたくさんの転移山果ができる)することが多いため、これらの治療では効果が出にくく、抗がん剤を選ぶことになります。

放射線治療がおこなわれるケース「放射線治療の効果」

放射線にはがんを殺したり、.増殖を抑えたりする働きがあります。それはがん細胞に放射線を当てると、DNAを合成する能力がなくなるため、細胞分裂ができなくなるからです。
乳がんや食道がんのように治療がうまくいけば手術をしない、もしくおんそんは手術を縮小して臓器を温存できる場合も出てきます。
しかし、がんのなかには放射しようしや線を照射しても、ダメージを受けないタイプもあります。正常な細胞は、がん細胞と比べて放射線の影響を受けにくいと考えられていますが、放射線治療医はできるだけがんの組織だけに照射できるよう、いろいろなくふうをしています。
たとえば、フィールド・イン・フィールド方式では、コンピュータで腫瘍の正確な位置を確認後、病巣部だけに照射できるよう器械を動かしながら調整します。また、子宮がんや直腸がんの場合では、体の外からではなく、体内に装置を入れて放射線をかけるという方法を取ることもあります。
これは、特殊な器具を腫や肛門から病巣部の近くまで挿入して放射線を当てます。放射線には、γ線、Ⅹ線、電子線、中性子線、陽子線、重イオン線という6種類があります。
このなかで、γ線、Ⅹ線、電子線は日本でもポピュラーな治療法ですが、中性子線、陽子線、垂イオン線は、現在国内では限られた施設でのみ治療がおこなわれています。