抗がん剤による胃がんの治療 「温熱療法の効き目とは」

がん細胞は、正常細胞にくらべて熱に弱いという性質があります。また腫瘍の部分では乳酸が作られて酸性になっています。酸性の細胞は、よりいっそう熱に弱く、さらに42度以上の熱によってDN Aが修復されにくくなり、がん細胞が死にやすくなります。

この性質を利用して、がん病巣の部分を43度に温め、抗がん剤の効果を高めるのが温熱療法です。おもに腹膜播種の場合におこないます。局所温熱療法と全身温熱療法があります。胃の中に管を通して温水を注いだり、腹部を外からヒータープローブなどの加湿器で温めたりします。

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