抗がん剤による胃がんの治療「特殊な抗がん剤の使い方」

たとえば.肝臓、肺、骨髄の再発病巣だけに抗がん剤を注入する方法(「経動脈的抗がん剤投与」)」があります。血管造影検査で腫瘍に血液が流れているのを確認でてききた場合、点滴で使うときより何十倍、何百倍の濃さの抗がん剤を病巣に向けて投与します。

血液とともに腫瘍に流し込み、ダメージを与えます。点滴(静脈投与)の抗がん剤を通常量の10倍~50倍にして使うという方法をとることもあります。
そうすると、通常より当然多くの副作用が出ますが、それでもあえて大量の抗がん剤を使うという治療です。この治療をおこなうときは、本人と家族には事前に次のような説明をします。

  1. 柄状から見て、他に治療法がないこと。
  2. 大変危険な治療法であり、重篤な副作用が考えられること
  3. ししかし、副作用の対策はじゅうぶんに検討されていること

これらの条件をきちんと踏まえて、さらに患者さんご本人の意志を尊重した後、治療として使用するかどうかを決定します。

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