早期がんと進行がんの違い

「早期がんか」「進行がんか」という診断は、粘膜にできた腫瘍がどの程度の深さまで胃壁へ入り込んでいるか(これを「深達度」と呼ぶ)。日本の胃癌研究会による『胃癌取扱い規約』では、胃壁の各層の名前を取って、深遠度を6段階に分けています。
また、mがん、smがんというように、英語表記の頭文字を取って呼ぶこともあります。

早期がんの深達度

粘膜がん(mがん)

粘膜内にとどまっているがんです。この場合は、おもに胃粘膜を内視鏡下に切除してがんを取り除きます。ただし、がんの大きさや発生した部位、生検によってわかる組織型によっては内視鏡的切除が選択できず、腹腔鏡的切除、あるいは開腹切除をおこなうこともあります。

粘膜下層がん(smがん)

粘膜下層までで、とどまっているがんです。粘膜下層のあたりには、血管やリンパ管が張りめぐらされているため、早期がん全体の1割にリンパ節転移の可能性があります。しかし、たとえリンパ節に転移しても、きちんとした手術によって治療すれば治癒できます。

不運にも最初からすでに血管やリンパ管を適って肝臓へ転移している場合があります。このような場合のがん細胞は、進行がんと同じような経過をたどっていくことが多く見られ、予後が悪いと言わぎるをえません。

進行がんの深遠度

進行がんは固有筋層から深く入り込んだタイプで4種類あります。いずれも、リンパ節やほかの臓器へ転移する可能性があります。治療法は、タイプによって異なります。

  • 固有筋層がん(mpがん)
    固有筋層まででとどまっているがん。
  • 漿膜下層がん(ssがん)
    奨膜下層まででとどまっているがん。
  • 漿膜がん(seがん)
    漿膜を突き破ってしまったがん。
  • 多臓器浸潤がん(siがん)
    膵臓、横行結腸、肝臓など、ほかの臓器に浸潤してしまったがん

早期がんの見た目

早期がんでは、胃粘膜の組織がイボのように盛り上がった形の「隆起型(Ⅰ型)」、粘膜組織が少し盛り上がったり陥没している「表面型(Ⅱ型)」、粘膜組織がただれて崩れ、穴を掘ったような形になる「潰瘍型(Ⅲ型)」の3種類に分類されます。
表面型(Ⅱ型)はさらに軽度隆起型(Ⅱa型)、平坦型(Ⅱb型)、軽度陥凹型(Ⅱc型)の3タイプに分類されます。

進行がんの見た目

進行がんには、4種顆の形態があります。胃壁の粘膜から突き由した形(Ⅰ 型)や潰瘍の中央がくぼんだ形( Ⅱ型)、潰癌の周囲から胃壁に向かってがんが浸潤しているⅢ形がんが塊をつくらず胃壁へ広がっている形(Ⅳ型)です。

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