- 胃潰瘍・十二指腸潰瘍
- 胃や十二指腸の粘膜(胃壁・十二指腸壁) が消化液の強い酸にさらされたことで、ただれでくぼみをつくる(潰瘍)疾患です。消化性潰瘍とも呼ばれます。特徴的な症状は、どちらもみぞおち(上腹部の中央前面のくぽみ) が痛みます。とくに、胃潰瘍の場合は食後に、十二指腸潰瘍では空腹時に症状が出ます。これは、胃潰癌では胃液の分泌が少ないため、食べ物が胃を刺激して痛みを起こすからです
- 慢性胃炎
- もっとも典型的なものは、萎縮性慢性胃炎です。粘膜が萎縮するため、胃液の分泌力や消化機能が低下することから、胃に炎症を起こします。症状は、胃もたれ、吐き気、嘔吐、食欲不振などです
- 薬剤性胃炎
- 非ステロイド系消炎鎮痛薬(アスピリンなど) を服用していると、2~3 日程度でも胃粘膜に潰瘍ができることが多く見られます。これは、薬によって、胃粘液を出す作用と除去する作用の両方が働くため、胃の攻撃因子と防御因子のバランスが悪くなるからです
- 慢性膵炎
- 膵臓は胃の後ろ側にあるため、膵臓に炎症が起こると、胃炎と同じような症状がみられることがあります。急性膵炎の場合は、おもに食後、みぞおちに激痛が起こります。1~2時間ほど続く痛みで、背中や肩などに痛みが広がることもあります
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