末期胃がんの症状

がんが進行し、胃の周囲の臓器への浸潤や遠隔転移がおこったり、さらに消化管の閉塞(詰まること)をきたして食事がとれなくなると、末期がんの症状である、いわゆる悪液質(体の組織が消耗することによる体重減少や著しい痩せ) がおこる。

また、腹水が溜まり、腹部が腫れあがってきたり、体全体にむくみが生じるようになる。胃や腸にがんによる通過障害や、がんが腹膜に転移したことによって腸管の運動障害を起こすと、腸閉塞になる。

腹部が膨満し、腹痛や嘔吐を繰り返してしまう。腹膜転移が骨盤腔(骨盤に囲まれた部位)、とくに直腸の周囲におこることを「シュニッツラー転移」と呼ぶが、これが起こると、直腸がんと同じような排便障害を起こす。

たいこのような症状は強い苦しみをもたらすが、症状を軽減する治療法(対症療法)や、痛みを和らげる治療などの「緩和ケア」を積極的に行うことによって、少しでも苦しさを減らす方法がとられる。

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