胃がん発見の例3 進行がん(胃噴門部・潰瘍型のガン(30歳代)

進行がん(胃噴門部・潰瘍型のガン(30歳代)

4ヶ月前から駅などの階段を昇り降りすると、息切れしたり目が回るような立ちくらみを感じるようになった。しばらくすると、あまり食欲がわかなくなり、顔色が悪いと声をかけられることも出てきた。周囲に勧められて病院へ行ったところ、血液検査の結果から貧血を指摘され、便潜血反応検査の結果は陽性で便に血が混じっているということだった。
体重も6kg減少していた。さらにX線での上部・下部消化管造影、内視鏡検査などの結果、胃の入り口(噴門部)に潰瘍型の進行がんが発見された。

これは、胃の入り口(噴門部) に潰瘍型の進行がんができたという症例。ふだんと同じように行動しているにもかかわらず、激しい立ちくらみやめまいの症状を訴える場合は、貧血を起こしている可能性があります。がん性潰瘍の底部組織が崩れて、長期間にわたりじわじわと染み出すように出血しているからですが、初期のころはあまり気づきません。そのまま6ヶ月ほど経ってしまうと、顔色や手の爪が白っぽく変色します。また、胃がんが進行すると食欲が落ちます。体重も減少することが多いようです。

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