胃がん発見の例2 早期がん(前庭部・陥凹型のガン(50歳代)

早期がん(前庭部・陥凹型のガン(50歳代)

3ヶ月前から、空腹時になると、胃がチリチリと焼けるように痛むようになった。食後いつまでも食べ物が残っているような胃もたれ感もあった。やがて食事するたびに、胃の痛みが起こるようになったため心配になり、近くの医院へ行ったところ胃薬を処方された。
薬を飲んでいるうちに症状が少しはよくなったが、なんとなくすっきりしない。上腹部、つまりみぞおちのあたりに不快感があり、気分がすぐれない。医師に相談したところ、精密検査を受けるようにと勧められた。
内視鏡検査を受けたところ、胃前庭部の粘膜に、直径約1cmで、周辺がぎざぎざした潰瘍病変がみられたため、その部分の組織を検査したところ、がん細胞が発見された。

これは、胃の出口に近いところ(前庭部) に陥凹型(Ⅲ型)の早期がんができたという症例。もし、ご本人が胃潰瘍を患っていたのであれば、胃粘膜組織がただれて崩れているため、胃酸がその潰瘍部分を刺激するたびに痛みが起こっていたことになります。このため胃酸の分泌を抑制する胃薬を飲むと、潰瘍への刺激がなくなり、症状は数日間のうちに消失してしまいます。
ところがこの場合は、薬で痛みは少しは軽快したが、いつまでも不快感が続いていました。このようなときは、通常の胃潰瘍なのか、潰瘍の形をとったがんなのか、鑑別が必要なのです。

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