ガンの転移の謎も血液の汚れ

ガン細胞の特徴として、

  • ガン細胞の周囲の細胞が、増殖を自制するように促しても耳を借さない
  • そのうえ、周閉・近隣の組織に浸潤する
  • さらに、血液やリンパ液に乗って遠隔臓器に転移する

などがあげられます。しかし、ガンの原発部位から、他所へ転移しょうと離脱したガン細胞のうち1万個に1個の割合でしか、転移部位に到達できないのです。

原発部位から離脱しても、基底膜と呼ばれる網の目構造に阻止され、ほとんどが細胞死をおこすからです。
よって、メタロブロテアーゼと呼ばれるタンパク質分解酵素を分泌して基底膜を溶解し、そこを突破できるガン細胞は、たったの0.01% 以下ということになるのです。わざこのように、生体内で細胞が移動することは至難の業なのに、ガン細胞は、99.9の死を覚悟しても、なお果敢に転移しょうとするのです。

なぜか本来、血液の汚れの浄化装置であるガン腫は、宿主(人体)が、次から次に過食や肉食、精白食をし、運動不足やストレスが加わったり、化学療法や放射線療法、手術による生体への負担などで、ますます、血液の汚れに拍車がかかると、さらにいくつかの浄化装置をつくるために、あちこちへ転移する必要がある、と考えられるのです。

ガンには、特徴的な症状、つまり、「この症状があるとガンだ」というようなものほほとんどありません。たとえば、食欲不振、心窟部(胃のところ)の痛みや吐気といった症状などは、胃ガンの症状ではありますが、胃炎や胃潰瘍でも、同様の症状があり得るのです。

症状から「ガン」を確診するのほ難しいのです。しかし、「出血」を伴うとガンの確率はかなり上昇します。
たとえば、血便→大腸ガン、血尿→膀胱ガン・腎臓ガン、子宮出血→子宮ガン、血疾→肺ガン…などです。「瘀血」の主症状として出血があることを考えると、やはり「ガン」は、瘀血の一症状と考えられるわけです。