白血球の働きを高めるキャベツ

人の体には、誰にでもがん細胞が存在しますが、がん細胞ができたとしても、がん組織へ進行しなければ、がんを発病することはありません。その進行を止める重要な役目をしているのが、白血球なのです。白血球は、細菌やウイルスと闘って死滅させたり、体内に入ってきた異物に対して抗体をつくり、体を守る「免疫」の働きをしています。
この働きはがん細胞に対しても同じように作用します。
白血球が正常ならば、体の中にがん細胞ができたとしても、それを排除することができるのです。つまり、がんの予防には、白血球の働きを高めておくことが重要なポイントいうわけです。では、白血球ががんを予防する仕組みはどうなっているのでしょうか。

白血球はサイトカインと呼ばれている微量タンパク質を分泌します。この白血球のサイトカインがん予防に有効に働くのですが、サイトカインは一種顆だけではなく、じつに数多く存在します。そのひとつに、TNF(腫瘍壊死因子) というのがあります。が、これこそがん細胞を死滅させる物質なのです。
TNFが白血球から多く分泌されるほど、がん細胞を死滅させる働きも強くなる、という仕組みです。
最近、野菜には白血球の働きを活性化させる物質が豊富に含まれていることが明らかになってきました。
そのなかでも、とりわけ、キャベツ、ナス、ダイコンなどの淡色野菜に白血球の働きを非常に活性化する作用があることが判明しました。
このサイトカイン

さて、野菜を多く食べる人ががんにかかりにくいということは、すでに疫学調査によって知られています。
そのなかでも、主役となっているのが緑黄色野菜。「がん予防になる野菜」として知られています。
に思いつくのは、ニンジンホウレンソウなどの緑黄色野菜だと思います。
それにくらべて、キャベツなどの淡色野菜は、正直にいうと脇役的存在で、あまり注目されていませんでした。
しかし、白血球の働きで考えると、淡色野菜もがんの予防に有効であることがわかったのです。当然ですが、緑黄色野菜の効果を否定しているわけではありません。
緑黄色野菜と同じくらい、淡色野菜もたいせつな効果を持っており、たっぷり食べてほしいということです。緑黄色野菜でビタミン類をとり、淡色野菜で白血球を活性化する。これこそがん予防のダブル効果であり、望ましいがん予防食なのではないでしょうか。
野菜を積極的に食べることで、ガンを抑制する成分をしっかり摂ることができるわけです。

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