医学界でも認められているガンの自然治癒

「ガンの自然治癒」などというと現代医学のお医者さん方からは、白い眼で見られがちです。なぜなら、あれだけ難しい手術をし抗ガン剤の使い方を工夫し、放射線を駆使して、ガン細胞を叩いても、執拗に再発・転移してくる悪魔の細胞のかたまりであるガン腫が、自然治癒するなどというのほ、信じられないことですし、信じたくもない、というのが、本音でしょう。

しかし、腎臓ガンの中には、自然治癒する例があることを、現代医学も認めています。1974年には、米国のジョンズ・ホプキンス医大で「ガンの自然治癒」に関する最初の国際会議が開かれましたし、1993年には米国の「ノエティック・サイエンス研究所」から、オレガン博士とハーシュバーグ博士による「ガンの自然退縮- 注釈付き文献目録」が出版されました。

これは、1865年以来の20カ国語の医学誌から、1051症例の腫瘍の自然退縮の文献を調べ上げたものです。

こうした「ガンの自然治癒」の研究の端緒になった論文は、イリノイ大学の外科医C ・エバーソンとW・コールが、1966年に発表したものです。
両博士は、1900年から1964年までの65年間に出版された医学誌の文献を渉猟し、医学的に認められた176例の自然治癒したガンについて発表したのです。それが以下のものです。

  • 副腎腫(31)
  • 乳ガン(6)
  • 神経芽細胞(29)
  • 胃ガン(4)
  • 膀胱ガン(14)
  • 子宮ガン(4)
  • 大腸ガン・直腸ガン(7)
  • その他(82)

日本でも昭和47年の第31回日本癌学会総会の「ガンの治療と再発」というシンポジウムで「自然治癒」の問題が取り上げられ、当時の大阪大学医学部の森武貞教授が655病院より集めた「ガンの自然治癒例」153例について発表されました。

こうした自然治療がなぜおこったかについては、1866 年、最初にガンの自然治癒例を発表したドイツのブッシュ医博や、コーリー医博などは、医師にサジを投げられたガン患者が、たまたま肺炎や丹毒など感染症にかかり、高熱を発したこと、つまり、「自然の発熱療法」が、自然治癒力の原動力であったと結論づけています。

しかし、「ガンの自然治癒」をしぶしぶ認めているほかの医学者たちは、自然治癒の原因を、「偶然」の産物としていることが多いようです。

が、ひょっとしたら、自然治癒した患者の中にほ、必死で、「ガンの自然療法」をやった人がいたのかもしれません。実際に、スイスのB ・ベンナ一病院や、メキシコのティファナにある自然療法病院(ゲルソン病院など) では、ガンの自然療法が行われているのです。