可能な限り、早く再発を発見するために、手術後は外来に最低でも5年間通院します。早期がんなら1年に1回、進行がんでは毎月検査や診察を受けていただくようになります。
最初の1年以内は内視鏡検査をします。吻合部に腫瘍ができていたり、残胃からがんが再発したりしていないかを確認するためです。とくに早期胃がんは多発することが多く、がん腫瘍をすべて取り除いたと思っていても、残胃に顕微鏡レベルでがん細胞が残っていることがあります。
がんができやすい素地があるからです。また、進行がんでは3ヶ月に1度は血液検査、6ヶ月に11回は超音波(エコー)、またはCTドかMRI の検査をおこなうようにして、どの検査も1年に2回ずつ受けられるようにします。
ただし、腹膜転移は、画像診断ではわかりにくいため、早期発見が難しくなります。もし、えもいわれぬ腹痛、腹部の張り、吐き気や嘔吐などの症状が起こった場合は、すぐに病院で主治医に病状を説明し検査してもらうようにしてください。骨、脳への転移も、早期一発見は難しいのですが、病状に応じてⅩ線、CT検査で診断できます。
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