胃を全摘した場合の再建法

胃を全摘した場合、どのようにして食べ物の通り道をつくるのでしょうか。胃全摘後に、食道と小腸をつなぎ合わせることを「再建」と呼びます。
全摘した場合の再建方法には50種類以上ありますが、代表的なものは

  1. ルーワイ法
  2. 空腸間置換法
  3. 代用胃袋

法の3種類です。どの方法が一番適しているかは、症例ごとに異なります。

  • ルーワイ法
    切除後、十二指腸の切断部を閉じた後、食道と空腸をつなぐ方法。苦からこの方法がファーストチョイスされているのは、手術が簡単で、術後の合併症や愁訴が少ないというメリットがあるからです。デメリットは食べたものの貯留機能がないこと。高齢者や合併症の危険が予測される人にはこの方法が適しています。
  • 空腸間置換法
    空腸を切り離して、食道と胃の間に移植する方法。食べ物が早く十二指腸へ流れるというメリットがあるが、手術操作が繁維になります。
  • 代用胃袋(パウチ)
    空腸間置法の1つ。空腸の一部を用いて袋状のものをつくり、胃袋の代わりにする方法で、食べものを蓄える機能はありますが、胃液の分泌や、食物をこなすなどの胃の機能を僻えているわけではありませんので、あくまで胃のボリュームの代用ということになります。

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