最近、消化器外科学会では、「センチネルリンパ節(見張りリンパ節)」に注目が集まっています。これはリンパ節転移についての新しい概念で、がんが胃から始まった場合、最初にどこのリンパ管を通って、どのリンパ節に一番転移しやすいかを統計処理し転移のパターンを分析したものです。
一番転移しやすいリンパ節(「センチネルリンパ節」) に転移していれば、そのリンパ管の先のリンパ節も陽性、転移がなければ陰性の可能性があると考えます。このとき、センチネルリンパ節は門番兵(sentinel)のような存在になるため、見張りリンパ節とも呼ばれています。リンパ節郭清の範囲を決めるときに、この概念を参考にすると「念のため」という無用な切除をする必要がなくなります。
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